Microsoftは12月4日(現地時間)、国際障害者デー(12月3日)を記念して、スマートフォンのカメラを向けたものを音声で説明するアプリ「Seeing AI」のAndroid版をリリースしました。
Seeing AI自体は、iOS向けには2017年にリリースされていた息の長いアプリです。スマートフォンのカメラを向けたり撮影したりしたものに含むまれるテキストの読み上げや、製品バーコードをスキャンしてその製品の名前や可能な場合は製品説明を知らせます。
ほかにも、人物の表情や推定年齢を認識したり、紙幣を確認したり、カメラが捉えた色を説明したりといったことが行えます。撮影した周囲の様子を説明することもでき、画面上で指を動かすことで写真内に写っている様々な物の位置を把握することも可能です。
読み上げは、日本語を含めた18言語で利用可能。2024年には36言語に拡大予定とされています。
視覚に障害を持つ人々が、周囲の様子や商品情報などを確認しやすくするためのアプリですが、Android向けにはGoogleがほぼ同様の機能を備えたLookooutをリリース済み。Androidを使っていて、こうしたアプリを必要としている人なら、すでにLookoutを利用していると思いますが、選択肢が増えるのは歓迎すべきことでしょう。
両社ともAIを活用した機能強化を進めているので、近い将来、スマートグラスに搭載したカメラを利用してリアルタイムで周囲の状況を説明するといったこともできるようになるのかもしれません。
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