11月7日のPlayStation 5 Pro発売を直前に控えて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)がPS5 Proで特に表現が強化される「PS5 Enhanced」対応ゲーム約50本のリストを公開しました。
またPS5本体の取扱説明書からは、グラフィック性能の指標のひとつが「16.7TFLOPS」であること、初代PS5から共通の16GB GDDR6統合メモリに加えて2GBのDDR5 RAMを載せていることなど、正式仕様も明らかになっています。
PS5 Proは従来のPS5ソフトにそのまま対応しつつ、より高い性能を備えた中継ぎの上位機種。PS4に対するPS4 Proのように、世代としては初代PS5と共通です。
強化されたハードウェア性能を活用できる「PS5 Pro Enhanced」対応ゲームでは、タイトルにより従来のPS5より描画が滑らかになったり高精細になったり、描画手法のひとつであるレイトレーシングの強化で光や反射の表現がよりリアルになるなど、主にグラフィック表現が向上します。
PS5 Pro Enhancedタイトルのリスト(11月5日時点)はこちら。
『Alan Wake 2』
『Albatroz』
『エーペックスレジェンズ』
『バルダーズ・ゲート3』
『Call of Duty®: Black Ops 6』
『EA SPORTS College Football 25』
『Demon’s Souls』
『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』
『Dragon’s Dogma 2』
『ダイイングライト2 ステイ ヒューマン』(「Reloaded Edition」)
『EA SPORTS FC 25』
『エンリステッド:第二次世界大戦STG』
『F1® 24』
『FINAL FANTASY VII REBIRTH』
『フォートナイト』
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』
『ホグワーツ・レガシー』
『Horizon Forbidden West』
『Horizon Zero Dawn Remastered』
『Kayak VR: Mirage』
『Lies of P』
『EA SPORTS Madden NFL 25』
『Marvel’s Spider-Man Remastered』
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
『Marvel’s Spider-Man 2』
『NARAKA: BLADEPOINT』
『NBA 2K25』
『No Man’s Sky』
『Paladin’s Passage』
『プラネットコースター 2』
『プロ野球スピリッツ2024-2025』
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
『BIOHAZARD RE:4』
『BIOHAZARD VILLAGE』
『Rise of the Ronin』
『Rogue Flight』
『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』
『Star Wars: Outlaws』
『Stellar Blade』
『Test Drive Unlimited Solar Crown』
『ザ クルー:モーターフェス』
『The First Descendant』
『The Last of Us Part I』
『The Last of Us Part II Remastered』
『Until Dawn -惨劇の山荘-』
『War Thunder』
『Warframe®』
『WORLD OF WARSHIPS: LEGENDS』
公式PS Blogの日本版では「40本タイトル以上」、米国版では「50+」となっており微妙な差がありますが、これは国内では元々販売していないタイトルが数本あるほか、実際にはPS5 Enhanced対応であるものの情報の反映が追いついていないものが数本あるためのようです。
更新:日本版でも数タイトルが加わり「50タイトル以上」になりました。
またPS5 Pro先行入手勢が公開したユーザーマニュアルの記述からは、これまで間接的あったり部分的にのみ触れられてきた技術仕様について、いくつかの点が正式に確認できます。
たとえば、GPU性能の指標のひとつであるTFLOPSは16.7。無印のPS5が約10TFLOPSで、発表当初から「演算ユニットが67%多い」とされてきたため、これ自体は驚きではありません。
このほか既出のグラフィック性能表現は、45%速いレンダリング、2倍から3倍速いレイトレーシングなど。
総合的な「グラフィック性能」としては、AIベースの超解像技術PlayStation Spectral Super Resolution (PSSR)導入も目玉のひとつ。
内部的には負荷が軽い低解像度で描画して、アップスケールで4Kなりの高解像度にする手法は従来のPS5でも、もっと以前の世代のゲーム機でも一般的に使われてきましたが、AIベースの高度な超解像ならば従来よりも低い元解像度からも精細感を保って引き伸ばしができ、結果的により滑らかに遊べることになります。
CPUとGPUで共有の16GB統合メモリは従来のPS5と同じ。ですが、追加で2GBのDDR5 RAMを載せていることも分かりました。
ストレージは当初発表のとおり2TB。スリムになる前の初代PS5はSSDのサイズが825GB、システム領域を除くと600GB台しかゲーム等を保存できなかったため、外付けでM.2 SSDを足さなくとも2倍以上余裕ができたことになります。