軽量スマートリングRingConn 2がクラファン開始、早割3万円台から。睡眠・運動・心拍等を常時記録で10日間超バッテリー、サブスク不要

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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睡眠や運動、心拍など各種バイタルデータを24時間計測するスマートリング、RingConn (第2世代モデル)が国内向けクラウドファンディングを開始しました。

AIスマートリングRingConn第2世代|マクアケ

RingConn は加速度(運動)・心拍 / 血中酸素・皮膚温センサを搭載したスマートリング。iOS / Android両対応のスマホアプリと同期して、

・毎日の運動量・消費カロリー

・睡眠の質(睡眠時間、覚醒・浅い/深い眠り・レム睡眠の割合等)

・月経周期予測(皮膚温データの傾向から推測)

等を24時間記録できます。

シンプルな計測に加えて、アプリでは心拍の変化などからストレスレベルや体調を推定したり、運動量からダイエットのアドバイス、睡眠中の運動や血中酸素を組み合わせて睡眠時無呼吸の可能性を分析など、総合的にアドバイスする機能も備えます。

■ 10日間~12日間のロングバッテリー、軽い装着感

運動やヘルスケアデータを常時計測できるスマートリング製品は各社が販売しており、つい先日は大手のサムスンもスマートフォンの周辺機器としてGalaxy Ring を国内で発売したばかりです。

なかでも RingConn の特徴は、

・本体がスマートリングのなかでも比較的薄く軽量。一般的な指輪とほとんど変わらない軽い装着感

・満充電で10日間から12日間のロングバッテリー

・サブスク不要の買い切りでずっと計測できる

そのほかの仕様は、IP68等級と100m防水で運動・水泳・シャワーや手洗いにも対応、スマホとはBluetooth LE接続、重量2~3g(サイズによる)、厚み約2mm、幅6.8mmなど。

メーカーのRingConn は2021年に創業したヘルスケアスタートアップ。RingConn 第2世代モデルは、 先行した海外のKickstarter キャンペーンでは440万ドル / 約6億6000万円を集め、Kickstarterのスマートリング部門で歴代最高額を達成しています。

一般販売予定価格は5万2800円ですが、Makuake の「応援購入」早割では3万円台から。カラーバリエーションはマットブラック、シルバー、ゴールド、ローズゴールドを用意します。

(ローズゴールドモデルのみやや高価で、一般向け予価7万9800円。早割も5万円台)

スマートリング製品のなかには、健康管理向けの専用アプリを使い続けるために月額料金が必要なものもありますが、RingConn は本体買い切りで使い続けられます。

Makuake でのキャンペーンは2月18日から始まり、すでに目標金額の1500%以上を達成。執筆時点ではまだ早割価格や、セット売りのリターンが残っています。

借りて短期間のみ試用した印象では、本体が軽く装着感が優秀。

触る前は、スマートリングなどどれも指輪型なのだから軽いといっても誤差の範囲、そこを売りにされても?という先入観がありましたが、実際に手にとってみると、実物ではなくサイズ計測用の樹脂製モックアップかと思うほどの軽さです。

またバッテリー駆動時間の長さも優秀。数日から一週間程度の製品が多いところ、RingConn はサイズにより10日間から12日間となっています。

肝心の計測値について。現時点ではごく短期間しか試用しておらず、一定の蓄積が必要な推測・分析系は評価できないこと、計測環境に影響を受けることをお断りしたうえですが、心拍数や歩数、SpO2、睡眠分析といった基本的な数値は、比較対象のApple Watch Ultra とほぼ一致しました。

睡眠分析は各社のアルゴリズムによって差が出がちな分野ですが、深い眠り・浅い眠り・レム睡眠・覚醒の分類は、たとえば「4時間52分」と「4時間48分」などかなり近い数字が出ています。(あまり近いので、どちらかの数字がOS側で同期して同じものを見ているのかと思い双方を確認したレベル)。

睡眠や運動計測、バイタル計測はApple Watchのようなスマートウォッチでも、あるいは安価で軽量なバンド製品でも各社精度が高くなっており、そちらを使うこともできますが、RingConn は一週間以上忘れていられることが大きな魅力。

スマートウォッチやバンドをつけたまま眠るのに慣れない、常時装着ではバンドの汚れや汗などが気になるといった場合、あるいはガジェットとしてそろそろスマートリングが欲しい、バイタルの数値をスマホ画面のウィジェットで確認したいといった場合には向いた製品です。

ガジェットとして考えると、他社スマートリングにはNFCで決済できたり認証に使えたり、あるいはGalaxy Ring のように加速度計をハンドジェスチャ認識に使いスマホカメラのシャッターが切れるといった付加機能のあるものも販売されていますが、基本の健康管理、運動や睡眠の常時計測向け、(早割ならば) 軽率に買ってしまいそうな価格、iOSでもAndroidでも使えるあたりは検討の価値があります。

アプリも意外と充実。思い切り中国語フォントであったり、翻訳に不自然な表現はありますが、今後も継続的にアップデート対応してゆくとのこと。

強調する「AI」機能については、現時点ではセンサーフュージョンと機械学習による高精度な推定にAI技術を使っていいること、およびチャット形式の「健康仲間」が固定の選択肢と回答を提供するのみ。各社が力を入れる分野でもあり、こちらの進展にも注目です。

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《Ittousai》

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