『アバター4』以降は監督を譲る可能性、ジェームズ・キャメロンが示唆。2028年完結の五部作構想

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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年末に新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(Avatar: The Way of Water)の公開を控える映画『アバター』シリーズの話題。

第一作『アバター』から監督を務めるジェームズ・キャメロンが、2026年公開予定の『アバター4』および2028年の『アバター5』(いずれも仮題)については監督から退く可能性を示唆しています。

2009年の第一作『アバター』はその後10年近く世界興行収入歴代1位をキープする大ヒット作となり、20世紀フォックスとジェームズ・キャメロンは続編四作を含む全五部作とする計画を発表していました。(余談ながら、アバターの前の世界興収歴代1位は同じキャメロン監督の『タイタニック』。)

フォックスがディズニーに買収されたこともあり、公開スケジュールは転々としましたが、今年2022年12月には前作から13年を経て『アバター2』ことウェイ・オブ・ウォーターが公開予定。次の『アバター3』(仮)は2と同時に制作を進めたためすでに撮影は完了しており、ポストプロダクションを経て2024年12月に公開される見込みです。

キャメロン監督が言及したのは、さらにその後の『アバター4』『アバター5』(仮)について。英国のエンタメ雑誌EMPIREが、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』特集号の予告として一部公開したインタビューによると、キャメロン監督は『アバター4』以降は信頼できるほかの映画監督に「バトンを渡し」、自身は他のプロジェクトに取り組む可能性を検討しているとのこと。

前述のように『アバター3』(仮)は撮影も終了しておりほぼ確実に公開されますが、その後の『アバター4』『アバター5』についてはまだ撮影も始まっていません。

実際の監督を更新に譲る可能性については、『アバター』シリーズの制作は全てを消耗し尽くす大変な作業だとした上で、他にも進めてきたエキサイティングなプロジェクトがいくつかあるため、そちらに取り組むことができるよう、いずれは信頼できる他の監督にアバターの監督を譲る「かもしれない。しないかもしれない。まだ分からない」と、なんとも言えない表現です。

具体的にどこから他に譲るかについても、これから制作する4と5の両方になるか、あるいは自分で4を撮り終えた後か、と曖昧。

それというのも、キャメロン監督は『アバター4』は本当にやばい最高の作品になるので是非とも制作したいとも語っており、監督自身もまだ迷っている段階のようです。

なお『アバター4』『アバター5』については、実際の制作に移れるかどうかは『アバター2』および『3』に対する)市場の反応によるだろうとしつつ、1から5までの五部作でひとつの大きな物語になるため、ぜひとも4・5まで制作できることを望んでいる、と語っています。

ジェームズ・キャメロン監督は1954年生まれの67歳。ターミネーター、エイリアン2、アビス、ターミネーター2、タイタニック、アバター等々の大ヒットメーカーであると同時に、映像製作のテクノロジー自体も自身の映画製作プロジェクトを通じて発展させてきました。

『アバター』は環境問題、先住民族の問題、機械文明への依存、戦争といった長年にわたって自作で表現してきたテーマの集大成でもあり、特に新作『ウェイ・オブ・ウォーター』は海が好き・潜水大好きな趣味が直球で現れていますが、そうはいってもひとつの作品世界ではあり、キャメロン監督ほどのアイデアマンであれば、信頼できる盟友の力を借りてでも五部作のライフワークを完結させつつ、さらに新しい世界を見せてくれることに期待したくなります。

James Cameron Might Not Direct Avatar 4 And 5 Himself – Exclusive | Movies | Empire

《Ittousai》
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