Googleがビデオ会議ツール Google Meet にデバイス間の転送機能「このデバイスに切り替える」を追加しました。
移動中にスマホで、デスクにたどり着いたらPCで参加するといった場合、従来は一旦切断して入り直すか、PCで新たに参加して分身状態になってから片方が落ちる流れでした。
新たに加わったデバイス間転送機能では、こうした場合に中断も分身もなく切り替えられます。
使いかたは、ビデオ会議に参加中、同じアカウントで別デバイスから参加するときに、「このデバイスに切り替える」ボタンを押すだけ。同一アカウントですでに参加中の場合、従来の参加部分が標準でこのボタンになります。
逆に複数のデバイスで同時に参加したいときは、下の参加オプションから「このデバイスでも参加」を選べます。
Google Workspace Updates: Seamlessly transfer between devices during a Google Meet call
まあ便利といえば便利、でも両方から参加して片方を落とせば聞き逃しはないのだから、せいぜい数タップを少なくするだけの微妙な Quality of Life 向上機能?とも思いますが、時と場合によっては意義があるかもしれません。
たとえば遅刻気味で慌ててスマホから参加したけれど、画面共有の細かい字が読めなかったりデスクトップ版だけの機能を使うため素早くPCに移りたいとき、あるいは「参加せざるを得ないが注目を集めたり発言を求められたくない」場合、もうひとりの自分として途中参加して目立ちたくないなど。
もちろん、複数デバイスをジャグリングして両方で操作する手間を省いたり、退席したはずが片方が参加しっぱなしで忘れることを防ぐ意味では立派なQoL改善です。
Google Meet のデバイス間転送機能は段階的に導入中。使っているWorkplaceの新機能リリースタイミングによって、実際に使えるようになる時期は差があります。
即時リリース設定になっているドメインの場合、4月24日以降~最大で15日以内。計画的リリースのドメインでは、5月9日から1~3日で使えるようになるはずです。