Twitterのイーロン・マスクCEOが、タイムライン上で広告が多すぎ、スペースを取り過ぎていると自ら認め、将来的にはより高額な広告ゼロの有料プランを用意する計画を改めて述べました。
現在Twitterは、リニューアルした有料プラン「Blue」の特典として、将来的には表示される広告を半分にすると予告しています。しかし、有料版に表示される広告数が無料版の半分になったことを確認する方法はなく(ユーザー属性に応じたターゲティング広告であれば、各ユーザーごとに数も違う可能性があり)、また広告をゼロにするオプションは今のところ用意されていません。
そうした有料プラン契約者に渦巻く不満を、マスクCEO自らが代弁。これから数週間のうちに2つの問題(広告多すぎとスペース取りすぎ)に次の一手を打つと言いつつ、既存のプランより高額な広告ゼロのサブスクリプションも登場すると予告しました。
「もっと支払っていいから広告を完全になくす」プランは、Twitterユーザーの多くが望んできたものです。昨年末にマスク氏も、現状のBlueを「ベーシック」と呼び、2023年には完全に広告がない上位サブスクリプションが登場すると予告していました。今回のツイートは、その方針が今なお有効であり、水面下で準備が進んでいると仄めかしている模様です。
iPhoneやAndroidスマートフォン上で広告なしのタイムラインを見る方法は、すでにサードパーティ製クライアントにより実現していました。たとえば人気アプリTweetbotも、ユーザーが選ぶべき理由として「広告なし」を謳っていたほどです。
そんなサードパーティ製アプリを、Twitterは新ルールを追加して全面禁止。その直後にTwitterの広告、多すぎ……?と言いつつ広告なしの高額プランを予告するマスク氏の意図は、まるでテレビショッピングのように分かりやすい印象もあります。
とはいえ、Twitter公式のPCブラウザ向けWebアプリ「TweetDeck」は、今なお広告ゼロでフォローしてない人のツイートが混ざることもない、昔ながらのタイムラインを閲覧できます。スマートフォンでの閲覧より利用者がはるかに少ないとも思われ、あえて放置しているかもしれません。
「広告半減」は青い認証バッジと並んでTwitter Blueの目玉特典として盛んに宣伝されていますが、Twitter公式サポートによれば現状では「広告を少なくする機能の開発に取り組んでいます」「将来的には少なくしたいと考えています」段階です。