Microsoftは3月21日(現地時間)、新しいBingとEdgeブラウザに画像生成AIサービスである「Bing Image Creator」を導入すると発表しました。OpenAIの画像生成AI「DALL-E」のより高度なバージョンを利用しているとのことです。
Bing Image Creator自体は、2022年10月に発表されていたもの。まだプレビュー版ではありますが、世界中のユーザーがWEBサイトから利用可能です。ただし、現状では英語のみを受け付けます。
なお、Bingプレビューに参加している場合には、新しいBingチャットの独創性モードからも利用できます。ただ筆者が試した限りでは、まだ画像を生成してくれませんでした。
すぐに試したい場合にはWEBサイトから行ったほうがよさそうです。またEdgeのプレビューバージョンでは、Image Creatorをサイドパネルに統合予定とのことです。
Bing Image Creatorは、基本的にはDALL-E2を利用しているので、使い方や出力結果なども最近流行っている画像生成AIとほぼ同じです。生成したい画像の説明やアートスタイルを指定することで、一度に4枚の画像を生成します。画像の解像度は1枚あたり1024 × 1024ピクセル。生成された画像には、左下にBingのアイコンが入ります。
Microsoftアカウントでのログインが必要ですが、利用自体は無料です。ただし、画像を生成するたびに「ブースト」が消費されます。新規ユーザーには25ブーストが付与されるとのこと(筆者は8しかありませんでしたが)。
このブースト、0になっても利用はできますが、生成に時間がかかるようになります。どの程度時間がかかるかは状況次第のようですが、試した範囲では5~10分ほどかかっていました。
また、Microsoft Bingで検索したり、Edgeを使ったりすると貯まるMicrosoft Rewordsポイントをブーストと交換も可能。500ポイントで5ブーストとの交換になります。ブーストは毎週更新されるとのことですが、毎週どれだけ付与されるのかは不明です。
この手の画像生成AIはネット上にある画像を広く学習しているため、差別的なものなど、ある種のバイアスがかかった画像を生成してしまうこともあります。この点に関しては、「OpenAIのセーフガードと追加の保護がImage Creator に組み込まれている」「有害な可能性のある画像がプロンプトによって生成される可能性があることをシステムが検出すると、プロンプトをブロックし、ユーザーに警告します」と説明しています。