マイクロソフトは23日、Windows 11の新機能を紹介する一環として、ファイル圧縮フォーマット7-zipとRAR等にネイティブ対応することを発表しました。
特にRARが生まれてから約30年の歳月を経て、ようやく一部のユーザー達の悲願が叶えられることになります。
公式リリースによれば、libarchiveオープンソースプロジェクトを使ってtarや7-zip、rar、gz、その他多くのアーカイブ形式のネイティブ対応を追加したとのこと。加えて、Windows上でアーカイブ関連の性能向上もうたいます。
本機能は、まず今週後半のInsider Previewビルドにてアクセスできる見通しです。
もともとRAR形式は、圧縮・解凍ユーティリティWinRaRの開発者であるEugene Roshalが、1993年に初めて導入したもの。1989年生まれのZipはWindows 98以降の各バージョンに組み込まれていましたが、RARは誕生から30年も待つことになりました。1999年生まれの7-Zipは、まだしも恵まれていると言えそうです。
ともあれ、Windowsをインストールした直後にサードパーティ製の圧縮解凍ソフトを入れる必要はかなり減るはず。数十年前のRARや7zファイルに出くわしても、Windows 11が速やかに展開してくれるでしょう。
大規模言語モデルがWindowsの設定やアプリ操作も手伝う「Windows Copilot」のようにマイクロソフトの株価に影響するほどの大発表ではありませんが、Windowsとともに半生を送ってきた古強者の琴線に触れるアップデートかもしれません。