YouTubeは、なりすましアカウントに関するポリシーの一部変更により、著名人や団体のファンによって運営されるチャンネルまたはアカウントは、それが公式によるものでないことを、チャンネルやハンドルネームで明確にすることを義務付けます。
このポリシー変更は8月21日から適用されます。
ファンアカウントの運営者は、クリエイターやアーティストなどの個人あるいはあらゆる団体と提携していないことを明確にしなければなりません。
これはチャンネルの説明欄に「ファンアカウント」と表記するだけでは不十分で、チャンネル名、またアカウント名を見れば、それがファンアカウントであるとひと目でわかるようにすることが求められます。
YouTubeは、ファンアカウントだと主張しつつ、公式その他のチャンネルからコンテンツをそのまま拝借しアップロードしていたり、別のチャンネルの名称を偽装(空白文字を挿入したり、アルファベットのオーを数字のゼロに置き換えるなど)し、公式と同じアバターもしくはバナーを使用しているチャンネルも禁止の対象になるとしています。
またチャンネルまたはチャンネル内において「宣伝される商品やサービスの出所」に関して混乱を引きおこすようなコンテンツは許可されない可能性があります。
さらに、ユーザーが著名人など、自分以外のだれか名前と画像を使ってチャンネルを作り、その人を装って他のチャンネルにコメントを付けることなども許可されません。これは冒頭に述べた、チャンネル名やハンドル名でファンカウントであることを明記していないチャンネルへの対処と同様の対応です。
YouTubeは、このポリシー変更で「視聴者がやりとりしたりフォローするチャンネルに対して誤解を生んだり、クリエイターらが自分の名前や肖像を悪意ある目的に使用されることがなくなる」としています。
これまでもYouTubeはなりすましアカウントを許可していませんでした。ただ、明確な取り決めはなく、実質的になりすましとして機能するチャンネルが存在可能な状態でした。
ポリシー変更によって、実質的になりすましとして機能しているチャンネルやアカウントは、その名に自ら非公式とわかるレッテルを貼ることが義務付けられ、違反すればそのチャンネルまたはアカウントは凍結などの措置がとられることになります。