任天堂は定額制ゲームサービス「Nintendo Switch Online+追加パック」に加入すると遊べる「セガ メガドライブ for Nintendo Switch Online」に、4本のタイトルを追加しました。今回は、いつにも増してメジャー級といえるタイトルが参戦しています。
ザ・スーパー忍(SEGA)
メガドライブ初期の傑作として名高い横スクロールアクションゲーム。アーケードゲーム『忍 -SHINOBI-』の系譜に連なりつつも、メガドラ(略称)のハード特性に合わせて見事に進化しています。
頭身の高いキャラクターによる細かな攻防、一発逆転をかけた八双手裏剣(八方向攻撃)、忍術を使う際の凝った演出。なにより、当時から『イース』や『ソーサリアン』等で名高かった古代祐三氏による和風BGMの素晴らしさはメガドラユーザーの心を癒してやみませんでした。
朧流忍術の達人ジョー・ムサシが立ち向かうのは、悪の組織NEO ZEED。初期出荷のROMには、どこかしらバットマンやスパイダーマン、ゴジラを彷彿させる敵が登場していましたが、後期版や現代ゲーム機での復刻版では別人に変わっています。
大魔界村(CAPCOM)
名作アクション『魔界村』シリーズの第2弾。大魔王に命を絶たれたプリンセスの魂、そして世界の平和を取り戻すため、再び騎士アーサーが立ち上がります。
今作では武器を上下に撃つことや、金の鎧を着ているときは魔法が使えるようになりました。ただし最低2周しないとクリアできない(特定の武器が必須)、一部のクセがある武器を取るとハマるため「敵よりも武器がワナ」といった仕様は、前作から引き継いでいます。
原作のアーケード版は、当時の新鋭基板「CPS-1」によって表現力が大幅に底上げされ、背景や地形もより複雑に、巨大ボスもゴリゴリ動くようになりました。それをメガドラでどうにか再現するため編み出されたノウハウが、後に『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』開発に活かされています。
ランドストーカー ~皇帝の財宝~(SEGA)
『ドラゴンクエストⅢ』等のチーフプログラマーを務めた内藤寛氏による、クォータービュー(斜め視点)のアクションRPG。トレジャーハンターのライルが小さな相棒フライデーとともに、大冒険の旅を繰り広げます。
本作は擬似3Dシステム「DDS520」のもと、奥行きや高低差を活かした操作感覚や謎解きを実現。その旅は「広大なマップを歩き回る」ことと「タイミングと間合いを計ってジャンプ」という2つの面白さを合わせ持ち、全編を通じて飽きが来にくい作りとなっています。
新創世記ラグナセンティ(SEGA)
メガドライブ後期に登場した、セガオリジナルのアクションRPG。「光」に追われたモンスターが復活し、人間の領域に侵攻してきた時代に、14歳になったばかりの主人公は剣を手に冒険に旅立ちます。
本作は、セガが1994年から展開した「メガロープレプロジェクト」の第1弾。当時RPGジャンルが手薄だったメガドライブを補強するための戦略であり、その期待に見事に応えた佳作です。
画面構成や色づかい、15種類の動物たちの力で謎を解き明かす構成、何より草むらで剣を振るとお金等が出ることから、完成度の高さ込みでセガ版『ゼルダの伝説』と呼ぶ向きもありました。