キャンプの夜の楽しみの一つといったら星空観察がありますが、天体望遠鏡だと一人でしか楽しめませんよね。
そこでご紹介するのがMakuakeでクラウドファンディング中の「BEAVERLABスマート天体望遠鏡」です。これをキャンプ地で試してみました。
通常の天体望遠鏡の接眼レンズを取り付ける部分に、バッテリーを内蔵した画像収集機を取り付けます。これに専用アプリでスマートフォンやタブレットなどとWi-Fi接続して画像を映し出すという仕組み。これで複数人で同時に観察ができるだけでなく、静止画や動画として記録することも可能です。
キャップは2段階構造になってるので、内側だけ外せば日中でも使用できます。さらに付属のフィルターを装着すれば太陽の観察も可能です。
茂みのの中にいるカゲロウを狙ってみたのですが、これがフォーカスもバッチリでしっかり映ってるんですよ。そもそも天体望遠鏡なのでこんな近距離でフォーカスが合うと思わなかったので、これは嬉しい誤算でした。
▲下の電柱にいるカラスを撮影したのが上の写真
夜間に星を観察したい時にはキャップ 全てを取り外します。この日は十六夜の大きな月でしたが、画面に収まりきらないほど大きく見えました。
▲右下のゴミみたいに見えるのは、月を横切る旅客機(YouTubeでは動いているところが映っています)
動画を撮影したのは梅雨時だったのでなかなか他の天体を見ることができなかったのですが、惑星や星雲も期待できそうです。
ただし最初にスコープの照準合わせをしっかりしておかないと、ターゲットを画角内に捉えるのは難しいと思います。これは明るいうちに目視できる被写体で調整しておきましょう。
照準合わせができてからは思った以上に楽しめたのですが、とにかくターゲットを画角内に捉えるのが難しいです。その一番の原因は雲台です。パン&チルトの2軸とも微調整ができないんです。水準器がついていないのも残念です。なので刻々と移動する星を追尾するのが非常に難しいんです。
専用三脚ではなく普通に三脚ネジが切ってあれば、しっかりとしたビデオ用雲台や赤道儀で使用できると思うんですけどね。もしくはマクロスライダーのような微動ダイヤルを付けて欲しいです。
とにかく大事なのは照準調整。それさえできればなかなか楽しめると思います。