マイクロソフトは、Windows 11等に付属する無料ワープロソフト「ワードパッド(WordPad)」を将来的に削除すると発表しました。
今後は、.docや.rtfなどリッチテキスト文書にはMicrosoft Wordを、.txtのようなプレーンテキスト文書にはWindowsメモ帳(Notepad)を使うよう推奨しています。
ワードパッドは、強力なワープロソフトMicrosoft Wordの簡易版です。文字の装飾やフォントの変更、箇条書きや字下げ、画像の挿入はできますが、スペルチェッカーや表を作る機能などはありません。かつてはメモ帳で64KB以上のテキストが開けなかったため、ワードパッドを使うこともありました。
その一方で、最近マイクロソフトはメモ帳の強化に注力しています。ダークモードにも対応し、検索・置換機能も改善されたほか、今年2月末にはタブ機能が追加され、1つのウィンドウで複数のテキストファイルが開けるようになっています。
1995年リリースのWindows 95以来、ワードパッドはほとんどのバージョンに標準装備されていました。
しかし、プレーンテキストファイルに関してはメモ帳で事足りる上に、現代のワードプロセッサとしては機能がシンプルすぎるため、すでに歴史的な役割は果たし終えたといえそうです。