Googleは10月4日夜に開催した「Made by Google」イベントで、折りたたみスマートフォンPixel Fold向けにデュアルスクリーン通訳モードの展開を開始すると発表しました。
この機能は、今年5月のPixel Fold発表当時から予告されていたものです。Google Pixel 6以降で利用できる「リアルタイム翻訳」の延長上にあり、リアルタイム翻訳は日本語にも対応しています。
デュアルスクリーン通訳モードは、Pixel Foldの内側と外側のディスプレイを使い、異なる言語を話す2人が対面して話ながら、相手の言葉をリアルタイムで画面で読むことができます。
Pixel Foldユーザーは内側のスクリーンで相手の言葉を翻訳したテキストを見つつ、相手も外側のディスプレイで翻訳されたPixelユーザーの言葉をテキストにより読めるわけです。
これまで非折りたたみスマホでは、リアルタイム翻訳は「自分の言葉を相手の言語に翻訳してテキスト表示、相手にデバイスを渡して話してもらい、翻訳されたテキストを読む」という行ったり来たりの手間がかかりました。
それがPixel Foldの「内側と外側の2画面を持つ」というハードウェア特性のおかげで、ただPixel Foldを相手に向けて構えているだけで、2人とも母国語で、スマホの物理的キャッチボールなしに自然に会話できるわけです。
具体的な使いかたは、まずPixel Foldを開き、アシスタントに対して従来と同じように「通訳モード」や「英語を通訳して」のように指示します。
通訳モードが始まったら、画面下のデュアルスクリーンのアイコン > マイクをタップするだけ。
デュアルスクリーン通訳モードは、Pixel Fold向けのFeature Dropアップデートとして順次展開します。
今のところPixel Fold専用となっていますが、サムスンやHonor、Oppoなど、同様に「内側と外側にディスプレイ」のある他社の折りたたみスマホにも展開を期待したいところです。