Googleは10月4日、スマートウォッチの新モデルPixel Watch 2を発表しました。価格はWiFiモデルが5万1800円、LTEモデルは5万9800円。
リューズのデザインが若干変わるなど、細部では違いがあるものの、外観的にはPixel Watchと大きな違いはありません。ベルトも流用が可能です。
ただし、仕様的には改良が加えられており、ケースは100%リサイクルアルミになり31gと前モデルから5g軽量化。
ディスプレイは320ppiのAMOLEDで最大輝度1000nits。カバーガラスがカスタム3D Corning Gorilla Glass 5なのはPixel Watchと共通です。
大きく変わったのはセンサーで、従来のシングルパスセンサーからマルチパスセンサーに変更。手首の複数個所で心拍を計測することで、40%以上精度が向上しています。
また、あらたに皮膚温度センサーを搭載。心拍数やcEDA(継続的皮膚電気活動)センサーと組み合わせてストレス計測を効果的に行います。
Fitbitエクササイズの画面も更新され、ランニングのペースや心拍数などが見やすくなっています。また、ランニングやサイクリングなど7つのワークアウトについては、運動の自動検出に対応します。
新機能としては、Google Oneを利用したバックアップと復元に対応。これまで何かと面倒だった、ペアリングするスマートフォンの切り替えが多少簡単になります。これはPixel Watch 2の新機能というより、搭載するWear OS 4.0で実現している機能でもあります。
また、メディカルIDの表示にも対応。スマートフォンではすでに表示できる既往歴やアレルギーの有無などの情報を、スマートウォッチ上でも表示可能になります。
安否確認のタイマー設定にも対応。これは例えば登山などの予定がある場合、帰宅予定時間を設定しておくと、その時間になってもスマートウォッチ側で安否確認操作を行わないと位置情報を緊急連絡先に送信するというもの。身動きが取れなくなっている場合などにも、助けを求めることができます。
CPUもアップデートしています。チップセットはQualcomm 5100で、Cortex M33コプロセッサを搭載。低消費電力になり、常時表示をオンにした状態でも24時間フルに使えるようになりました。
初代Pixel Watchは常時表示がオフの状態で最大24時間としていたので、大分改善されることになります。
なお、Pixel Watchは独自仕様とはいえワイヤレス充電に対応していましたが、Pixel Watch 2はPOGOピンを使った接触充電に変更となりました。このため、Pixel Watchの充電台を流用することはできません。もちろん、スマートフォン背面でのリバース充電も不可。
80%になるまでの充電時間は約45分と10分短くなりましたが、100%になるのは約80分で変わりません。
FeliCaも搭載しており、Pixel Watchから引き続きSuicaやiD、QuicPayが利用可能。残念ながらPASMOなど他のサービスには対応していません。
その他の仕様としては、下記の通り。
ケースサイズ:直径41mm、高さ12.3mm
重さ:31g(バンドを除く)
チップ:Qualcomm 5100、Contex M33コプロセッサ
ストレージ:32GB eMMC
RAM:2GB SDRAM
OS:Wear OS 4.0
IP68、5気圧防水
Pixel Watch 2は、Pixel 8 / 8 Proとカラーを合わせたMatte Blackアルミケース / Obsidianアクティブバンド、Polished Slilverアルミケース / Bayアクティブバンド、Polished Silverアルミケース / Porcelainアクティブバンド、Champagne Goldアルミケース / Hazelアクティブバンドの4色展開。
Pixel Watchのバンドも利用できるほか、あらたにメタルスリムバンド、アクティブスポーツバンドも発売されます。