サムスンの「Galaxy A」シリーズは下1桁の番号が毎年1つずつ増加し、2025年モデルは「A_6」と「6」のナンバーがついています。ただし、日本は独自モデルや海外発売から投入時期が遅れるなどがあり、この法則は当てはまりません。3月にシンガポールを訪れたとき、ちょうど2024年モデルとの入れ替えが完了して最新Galaxy Aシリーズがズラリと並んでいました。

2025年向けGalaxy Aシリーズは下記のラインナップ。
Galaxy A06
Galaxy A06 5G
Galaxy A16
Galaxy A16 5G
Galaxy A26 5G
Galaxy A36 5G
Galaxy A56 5G
エントリーのA06とA16は新興国向けに価格を下げた4G / LTEモデル(無印モデル)が存在します。すべての国で全モデルが販売されるわけではありません。シリーズ5モデル7ラインナップもあると、前後のモデルの性能差も少ないためです。ちなみにシンガポールではGalaxy A36 5GとGalaxy A56 5Gが出たばかりでキャンペーン中。逆に販売されていないモデルはGalaxy A06、Galaxy A26など。

これだけあるGalaxy Aシリーズですが、初代の「A_0」シリーズから比べると、製品はだいぶ整理・統合されました。性能差を一覧をご覧ください。日本のGalaxy A25 5GもベースがGalaxy A06 / A06 5Gなので入れています。

こうしてみるとディスプレイサイズ、メインカメラ、バッテリー容量は全機種共通。そこから細かい仕様を変えているものの、望遠カメラはありません。また、Galaxy A36 5GとGalaxy A56 5Gの45W充電はGalaxy Aシリーズ初。Galaxy Sシリーズと並びます。
外観上の差もほとんどなく、これがGalaxy Aシリーズの個性になっていますが、一方では機種ごとの個性がないため、中国メーカーの多様な製品と比べるとやや物足りなさがあることは否めません。実際にシンガポールで展示されていた各モデルの写真を見てみましょう。
Galaxy A06 5G

Galaxy A16 LTE(5Gモデルと区別するためLTEを付記)

Galaxy A16 5GとGalaxy A16 LTEのデザインはほぼ同じです。

▲左がGalaxy A16 5G
Galaxy A36 5G

Galaxy A56 5G

2眼カメラのGalaxy A06 5G以外の機種は、Galaxy A16 LTE / 5Gがパンチホールカメラな点以外、ほぼ見た目は同じ。とはいえ、よく見るとカメラ部分の仕上げが異なってます。

▲Galaxy A56 5G(左)とGalaxy A36 5Gのカメラレンズ周りを比較
側面は、ボタンエリア下がフラットで、ボタン部分にはカーブ形状を採用しているのも共通点。電源ボタンは指紋認証センサーの有無でボタンの大きさがモデルによって異なっています。

▲Galaxy A36 5G、Galaxy A56 5Gは画面内指紋認証センサーを搭載
個性が少ないことが逆に個性になっている感じのGalaxy Aシリーズ。自分は細かい違いを探るのが好きな性分ですが、シャオミのPOCOのようにカラフルなモデルを出すとか、OPPOのように中華圏向けに真っ赤なお正月カラーを出すなど、さすがにもう少し個性を出してもいいんじゃないかなぁと思います。