2015年にバイクを自律的に運転する人型ロボット「MOTOBOT」を、2017年にはライダーが近づくと車体を揺らして自らスタンドを払い、自立するロボットバイク「MOTOROiD」を発表しているヤマハが、新たな自立型モビリティ「MOTOROiD2」を発表しました。
初代MOTOROiDの技術をさらに進化させ、姿勢およびバランス制御を司るActive Mass Center Control System(AMCES)や、オーナーの顔とジェスチャーを認識して反応する画像認識AIシステムを高性能化、これまでのオートバイにはない新たなストラクチャー「LEAF」を採用しています。
MOTOROiD2は、若干モトターミネーターっぽさが感じられた初代に比べ、より動物的(またはエイリアン的?)ななめらかな曲線が特徴のフォルムに生まれ変わっています。初代でもその位置がわかりにくかったハンドグリップはさらに目立たなくなり、初代のシート部分にはあった、ライダーの腰を包むようなサポートは姿を消しました。
ボディ正面上部の白い半透明のボディワークは未来的な雰囲気をさらに色濃く打ち出し、発表時点ではその意図が言及されていない、ボディワーク正面がガバッと開く謎の構造を備えています。
将来的にこのバイク型ロボットが市販されるようになるわけではないものの、公開された画像を見ていると、ガレージを開けるとMOTOROiD2のようなバイクロボがライダーに気づいて青い光を放ち、ゆっくりと近づいて来てその車体をすり寄せてくる、そんな未来があっても良いように思えます。
ヤマハは今月下旬開催の「ジャパンモビリティショー2023」にこのMOTOROiD2を出店する予定です。