超音波カッターは、刃先を超音波振動させることで、塩ビやアクリルなど通常のカッターナイフでは切るのが難しい素材や、皮革などの柔らかい素材をスムーズに切れる特殊な加工ツールです。
たとえばプラモデル製作なら、ランナーからパーツを切り離す際やバリを取る際に、切断面がなめらかになるように切り取ることができます。またレザークラフトなど柔らかい素材を加工する際にも、細かなカッティング作業をスムーズに行えるといったメリットもあります。ただ、4万Hzという超音波振動の発生に電力が必要になるため、一般的な超音波カッターはコードで電源ユニットとつながっており、また価格もそれなりに高価だったりします。
現在、クラウドファンディングサービスKickstarterでキャンペーンを行っているDIY用の超音波カッター「Hanboost C1」は、バッテリーを内蔵するワイヤレス仕様であることが特徴です。USB-Cで急速充電が可能になっており、ワイヤレスであるため使用中にケーブルの取り回しを気にする必要もありません。バッテリーは容量3000mAhのものを内蔵し、超音波振動を使った作業を約2~3時間連続して行うことが可能とのことです。カッターの持ち手の部分は、油性マジックほどの太さで滑り止め加工が施されており、重さは205gほどと、バッテリー内蔵のわりには軽く仕上げられています。
使用時には、用途に合わせて3段階のパワー設定を切り替えられ、比較的硬めの材料を切ることもできると説明されています。さらに、先端部には加工部分を照らすLEDライトを内蔵しており、作業中に手元が暗くて困ることもありません。
刃先は一般的なブレードが使えるように設計されているため、入手・交換が簡単にできます。また、AmazonやHanboostウェブサイトで純正ブレードセットを販売する予定とのことです。なおp、刃先を固定するチャックは柄の部分に収納可能な六角レンチで締め・緩め操作ができます。
誤動作防止のため、電源は2秒間の長押しによってオンになり、5分間操作されなければ、安全とバッテリーの節約のため、電源がオフになります。
2024年12月3日までのKickstarterキャンペーンでは、Hanboost C1をリワードとして受け取れる予定の出資枠が109ドル(約1万6600円)から用意されています。これは予定されるメーカー希望小売価格の40%引きの設定です。
今後予定どおりにプロジェクトが進めば、2025年3月ごろに世界各国の出資者にリワードが発送されるスケジュールになります。
ちなみに、Hanboost C1と同種のDIY向けワイヤレス超音波カッターとしては、クラウドファンディングサービスのMakuakeでキャンペーンを実施した「BOLTZ コードレス超音波カッター」がありますが、公式のウェブサイトではすべて売り切れとなっています。
¥40,744
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)