QWERTYキーボードや小型折りたたみ、イマドキ中華ケータイが面白い(スマホ沼)

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山根康宏

山根康宏

香港在住携帯研究家

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スマホとSIMを求めて世界を取材中。メディアへ執筆多数。海外・中国通信関連の記事や講演承ります。noteや動画配信もやってます。

例年、ラスベガスで開催されるCES 2025にはスマートフォンやケータイを相手先ブランドで開発・製造するODM・OEMメーカーが多数、出展します。おもに低価格モデルの製造を手掛ける各社の製品から、市場のトレンドが垣間見えます。

QWERTYキーボード付きのスマートフォンは、ほぼ絶滅し、ClicksのiPhone用キーボードカバー程度が最近、話題になるくらいでした。そもそもスマートフォンは画面サイズが大きいので、ソフトウェアキーボードでも問題なく文字が打てます。一方、フィーチャーフォンは画面サイズが3インチ程度で、その下についている10キーでの長文入力はややつらいということもあり、まだキーボード付き端末が存在するわけです。

QWERTYキーボードを付けるとサイズが大きくなってしまうので、スライド式で普段は普通のケータイとして使えるモデルが主流。パッと見るとただのケータイですが、本体をスライドさせればキーボードが出てきます。実際に文字入力してみましたが、快適に文字を打てました。今時キーボードそのものを作るメーカーも減ったでしょうが、接点などのパーツも高精度化しています。

OEM・OEMメーカーの出展製品なので、実際に製品化されるかは不明ですが、新興国のメーカーからどこかの国で販売されるのでしょう。

こちらは、かなり小さい折りたたみ型。Galaxy Z Flipシリーズやmoto razrシリーズの人気にあやかり、フィーチャーフォンも縦折りモデルが出てきていますが、こちらはさらにひと回り小型。どうせフィーチャーフォンで大画面を乗せても使い道はないでしょうから、むしろ小型にすることで差別化を図るわけです。

本体を開けば2インチクラスの画面とテンキーが現れます。これはこれでサブケータイとして使いたくなりますね。

スタンドもあって机の上において時計代わりにもできます。スタンドをよく見るとbea-fonの表記が。同社はヨーロッパで低価格スマートフォンなどを展開しており、このモデルもFold 10 LTE (4G)として販売されています。

スマートフォンも手掛けていますが、チップセットはUNISOCで4G対応ながら性能はエントリークラスという製品が大半です。価格は売価で100ドルなど格安品が主流。新興国ではまだまだ「今からスマホにする」という消費者も多いので、激安なスマートフォンが求められています。

そして、こちらはスマートフォン用スタンド。海外の展示会ではこのようにOEM・ODMメーカーの製品を見るのがいろいろな発見があり、面白くてたまりません。

※今回の記事をより理解するための補足情報や追加写真を、テクノエッジが運営する有料会員コミュニティ「スマホ沼」(Discord)に投稿しています。

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《山根康宏》

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