NVIDIAが1500ドル・国内価格約30万円で発売した最新GPUのGeForce RTX 4090は、最新世代の最上位モデルとして圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
一方で消費電力も圧倒的であり、16ピンの新しい12VHPWRコネクターを使用してグラフィックボードに電源を供給するようになったものの、使用中にそのコネクター部のプラスチック部品が溶けてしまった例が複数、報告されています。
Reddit経由でTom's Hardwareが伝えたところでは、これまでに報告された2つの事例は、グラフィックボードが「Gigabyte RTX 4090 Gaming OC」と「Asus RTX 4090 TUF Gaming OC Edition」だということがわかっており、確かに溶けたコネクターの様子が画像から見て取れます。
ただしグラフィックボード以外の、PCの詳細な部品構成は伝えられていません。電源や温度環境、その他の部品構成などさまざまな要因が、コネクターの過熱に寄与した可能性があります。
NVIDIAはこれらの事例を問い合わせたTom's Hardwareに対し「報告内容を調査中」と回答、問題のあったグラフィックボードの所有者と連絡を取っている最中だとしました。
Tom's Hardware は、コネクターが溶けた原因として、たとえばケーブルが大きく曲げられて電源コネクターに挿入されたことで、コネクター内部のピンがきちんと接触せず、不均一な電力負荷状態になって過熱に至った可能性などを推測しています。
推測どおりに接続時のケーブルの曲げ状況によって過熱が発生したのであれば、ユーザーは極力ケーブルが曲がらないよう注意して、コネクターを正しく、確実に接続するよう注意する必要があるかもしれません。
もちろん4090に限らず、ある程度の電力を使う機器であればすべて、何らかの不具合から過熱を引き起こし樹脂部品が融ける、焦げる可能性はあります。
一方、RTX 4090を搭載するグラフィックボードまたはコネクタのシステム的な問題である可能性、コネクタ側の問題である可能性も、もしかしたらあるかもしれません。NVIDIAによる調査結果の報告と、(必要なら)再発防止の対策が待たれるところです。
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