Twitter が iOSアプリを更新し、有料プランTwitter Blueの特典に「青いチェックマーク」を追加しました。
従来は著名人や企業、ジャーナリストなど、成りすましの害が多いアカウントに対して本人確認の証として付与していた認証マークが、月に8ドルのTwitter Blue に加入すれば誰でも持てるようになります。
iOS版Twitterアプリのアップデート内容(英文)によれば、
Get Twitter Blue for $7.99/month if you sign up now
Blue checkmark: Power to the people: Your account will get a blue checkmark, just like the celebrities, companies, and politicians you already follow.
(Twitter Blueに月7.99ドルで加入しましょう。いまサインアップすれば、
青いチェックマーク：民衆に力を：あなたのアカウントに、いまフォローしているセレブや会社、政治家たちと同じ青いチェックマークが付きます)
買収が成立した先月末、イーロン・マスクはTwitterの社員に対して、認証マークをTwitter Blueサブスクリプション特典の一部として販売せよ、11月7日までに間に合わねば解雇と命じたとのリーク報道がありました。
イーロン・マスク、Twitterの認証マークを月々3000円で販売するよう指示・来週ロンチに間に合わねば解雇と通告？ | テクノエッジ TechnoEdge
当初の内部情報リークでは20ドル / 約3000円でしたが、作家のスティーブン・キングが「今後も青いチェックマークが欲しければ毎月20ドル出せ？ふざけるな、むしろお前たちが私に払え」とツイートすると、イーロン・マスクは「それでは月8ドルでは？」と応じ、Twitter Blue を8ドルに値上げする計画を公言していました。
イーロン・マスク、Twitterの認証マーク課金方針を認める。作家キングの「むしろお前らが私に払え」に月8ドルへの値下げ提案 | テクノエッジ TechnoEdge
情報漏洩を見込んで、または意図的リークで20ドルが話題になってから8ドルならば「半額以下になった！安い！」と受け取られることを狙ったのか、観測気球で不評が分かったので8ドルに調整したのかは不明。
ともかく、従業員の大量解雇やオフィスの閉鎖など混乱が続くなか、イーロン・マスクによる締め切りを前にiOS版アプリの更新は間に合ったようです。
アプリの更新通知では、そのほか近日中提供として
・広告を半減 ＆ ずっと良い広告配信：TwitterとBotとの戦いを応援をしていただいているため、お礼として広告を半分にし、残りも関連性を倍増させます。
・長い動画の投稿：ついにTwitterにもっと長い動画を投稿できるようになります
・高品質なコンテンツの優先ランキング：あなたの投稿は、リプライ・メンション・検索結果の表示ランキングで優先されるようになります。これで詐欺・スパム・Botが従来よりも目立たなくなります。
と、ほかの新規特典について説明しています。
提供地域については「Twitter Blueサブスクリプション(認証つき)は現在米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・英国で提供中です」
認証マークの課金特典化については、本人確認マークとしての意味合いがどのように変わるのか、変わらないのかが不明確なままでした。
今回の更新通知では「青いチェックマーク」とも「Verification」とも表現しているため、何らかの「Verification」があることは確かなようです。
ただそれが、従来の認証リクエストのように身分証明書や、認証される意義があるアカウントであることを証明する文書等の提出を求めるのか、単に「Twitterに毎月支払って認証マークを買っている人であることを認証」する意味に変わるのかは不明。プロフィールの正当性はともかく、支払い手段があることで一定の実在確認になるとはいえます。
更新： Twitter のプロダクトマネージャー Esther Crawford氏によれば、新しいTwitter Blueの提供開始はこれから。ロンチに向けて現在も変更をリアルタイムで反映しているため、一部のユーザーは更新中の内容を目にする可能性があるとのこと。
イーロン・マスク、Twitterの新課金プランは月8ドルと説明。認証マークつきで広告半減、リプ優先表示など | テクノエッジ TechnoEdge
