Twitterが、CNNやNew York Timesなど複数の報道機関で活躍する著名なジャーナリスト数名のアカウントを突然、事前の警告なしに凍結処分にしました。
凍結されたジャーナリストであるCNNのドニー・オサリバン氏、New York Timesのライアン・マック氏、Washington Postのドリュー・ハーウェル氏などに共通しているのは、ここ数週間のイーロン・マスク氏の動向、特にフロリダのジャーナリスト ジャック・スウィーニー氏がTwitterで運営していたマスク氏の自家用ジェット機追跡アカウント @ElonJet が凍結処分にされた話題を伝えていたことです。著名なフリージャーナリストのアーロン・ルパー氏も凍結処分の標的になりました。
凍結処分はこの4人で終わったわけではありません。NBC NewsのBen Collins氏はスレッドを立てて、凍結されたジャーナリストを発見しだい報告しています。
マスク氏は自身のTwtterアカウントで「日がな一日私を批判するのはけっこうだが、リアルタイムの位置情報を公開して家族を危険に晒すのは話が別だ」と述べています。
どうやら、ジャーナリストたちがマスク氏のリアルタイムの位置情報を公開したり、直接的にマスク氏の家族を危険に晒す原因を作ったわけではなさそうですが、少なくともマスク氏は関連があると考えているのかもしれません。
またマスク氏は「晒し行為に関与しているアカウントは一時的に7日間の凍結処分になる」ともツイートしました。
CNNは「晒し行為(doxxing)とは誰かの自宅の住所やその他の個人情報をオンラインで共有することを指す。しかし凍結されたアカウントはマスク氏の自家用機を追跡するために、オンラインでアクセス可能な公開情報を使っていた」とdoxxingという言葉の常識的な意味を解説しています。
そして「この禁止行為によって、”デジタルタウンスクエア” と呼ばれるこのプラットフォームの将来に多くの疑問が生じた。それはまた言論の自由に対するマスク氏のコミットメントにも深刻な疑問を投げかけた」と伝えています。
凍結処分に遭ったWashington Postのドリュー・ハーウェル氏は「イーロンは自身を言論の自由の擁護者だと主張しつつ、ジャーナリストが言論の自由を行使することを禁止すると述べています」とCNNにコメントしました。