ツイッターが有料プラン Twitter Blue の提供を国内でも開始しました。
期間限定価格の月1380円(Apple経由)または980円(Web経由)で、青い認証マークや長尺動画の投稿、新機能の先行利用、広告半減(予定)、返信・検索・通知での優先表示(予定)などの特典が利用できます。
申込みはメニューの「Twitter Blue」から。iOSなどApp Storeのアプリ内購入で加入する場合は月額1380円、ウェブのTwitter.comからクレジットカード決済で加入する場合は月980円。いずれも期間限定価格とされています。
青い認証バッジは、電話番号の確認後に表示されるようになります。
Twitter Blueとは・提供が遅れた経緯
Twitter Blueは旧体制のTwitterr が細々と提供してきた月額課金プラン。買収前は新機能の先行テストなどちょっとした特典で3ドルや5ドル程度の、さほど注目されないサブスクリプションでした。
しかしTwitterを買収したイーロン・マスクは、広告依存を改め早急に収益性を改善するため、このTwitter Blueのテコ入れを指示。目玉特典として、月額課金すれば誰でも認証マークを付けられるようにし、「あなたもセレブや政治家と同じ青いチェックマークがつけられます!」「民衆に力を!」を謳い文句に昨年11月から新生Twitter Blueのサービスを開始しました。
青いチェックマーク(認証バッジ)は、以前のTwitterでは企業や著名人など、なりすましの被害が大きいアカウントに対して、一定の審査を経て「本人確認済み・公式」の意味で付与する仕組み。
数ドルを支払えば誰でも青い認証バッジがつけられるようになったことで、当然のようになりすましや悪ふざけが多発し、実際に公式アカウントや企業に被害が相次いだことから、Twitterは約2日ほどで提供を停止していました。
その後は企業の公式に対して新しい金色のチェックマーク、政府関係には灰色のチェックマークを与えて誤認を防いだり、Blue加入者でも青いチェックマークには電話番号の確認を必須とする等の対策を講じて受付を再開しています。
Twitter Blue の特典
青いチェックマーク(認証バッジ)
電話番号の確認後に表示。著名人など、以前からの認証済みユーザーとは認証バッジをタップすることで区別できます。
(課金バッジの場合、「このユーザーはTwitter Blueに加入しているため認証されています」と表示)
新機能の先行利用 Twitter Blue Lab
ツイートの送信取り消し(遅延送信)など、新機能を先行で試験的に利用可能。
現在利用できるのは、
ブックマークフォルダ (ブックマークをフォルダ管理)
NFTプロフィール画像 (手持ちのNFT画像をプロフィールに設定)
ツイート取り消し(タイマーで自動的に予約ツイートする。送信を押した直後にミスに気づいた場合、実際には投稿されていないので取り消し可能。初期設定では20秒)
ツイートを編集 (ウェブ版のみ。実際の投稿後、30分以内・5回まで書き換えが可能。編集の履歴は全ユーザーが確認できる)
Twitter Blue Labに加入していても、一部のユーザーしかテスト対象に選ばれない機能もあります。
実験的機能の先行利用なので、無課金ユーザー含めて全員が使えるようになるもの、仕様が変わるもの、先行利用の対象から外れるものもあります。
広告半減(予定)
広告オフにはなりませんが、回数が減り関連性が高くなるとされています。
返信・検索・通知での優先表示(予定)
自分の返信がリプライや通知欄で優先的に表示されたり、検索で自分のアカウントが優先表示されるようになります。
Twitter が大好きでオーディエンスの注目が生きがいという場合、業務に利用していて少しでもエンゲージメントを増やしたい場合はこちらが本命かもしれません。
長い動画の投稿
現在は実験機能の先行利用として、1080p解像度で最大60分(ウェブ経由)または10分(iOSやAndroidアプリ)の動画を投稿できます。
イーロン・マスクの構想では、動画サイトのようにフル動画を投稿できるようにし、投げ銭(コイン)で収益化を可能にする予定。
カスタムアプリアイコン・テーマ選択
自分の端末上でアイコンを変更したり、ユーザーインターフェースの色テーマを変更
カスタムナビゲーション
ナビゲーションバーのアイコンをカスタマイズ。初期設定のホーム・検索・通知・DMのほか、ブックマークや話題の記事、プロフィールなどよく使うものを並べてアクセスしやすく。
話題の記事
フォローしているユーザーが読んだ外部のニュース記事等をリスト表示。話題になっている記事を、誰がツイートしたか確認しつつ読める。
「トレンド」との違いは、対象がツイートではなくニュース記事であること、自分のフォローしているユーザーのあいだで話題になっているものが並ぶこと。
範囲を一段広げて「フォローしているユーザーがフォローしているユーザーに話題」を確認することも。
「話題の記事」機能では、今後ニュースソースのメディアとレベニューシェア契約を結び、Twitter経由では広告なしで、Twitterから読むことで媒体をサポートできるようにする構想です。
スレッドのリーダー表示
長いスレッドを一本の記事のように読みやすく。スレッドを開いた右上に本の形のアイコンが表示されるようになります。