ASUSのポータブルPCゲーム機『ROG Ally』は約11万円で6月発売。Ryzen Z1 Extreme採用

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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ASUSがポータブルゲーミングPC『ROG Ally』を日本国内向けに正式発表しました。

ROG Ally はニンテンドースイッチや携帯ゲーム機のようなハンドヘルドスタイルでPCゲームを遊ぶための、いわゆるゲーミングUMPC製品。

このジャンルはGPDなどが先行しつつ、Valveがコスパに優れた Steam Deck を発売したことで一気にゲーム側の対応も進んだ感がありますが、ROG Ally は

  • Windows 11が動く。SteamOSで原則Steam専用のSteam Deckに対して、Xbox Game PassやEpic Game Store、GOG等々、Windowsで遊べるゲーム配信プラットフォームはすべて遊べる。名称の『Ally』(単語としては「味方」)も All Your Gamesから。

  • AMDの最新プロセッサRyzen Z1 Extreme採用の高性能。 Steam Deckや現行の競合機より世代が進んだポータブル向けプロセッサを採用。TDPは9~30W。電力消費の多い高性能モードで動かせば、AAAゲームの多くが60fps前後やそれ以上で動く。Steam Deckでは全力でも厳しかったゲームの多くが遊べるレベルに。

といった点が大きな特徴です。

主な仕様は7インチ1920 x 1080 フルHD液晶、120Hz液晶(低FPSでも重要なVRR対応)、Ryzen Z1 Extremeプロセッサ(4nmプロセス、Zen 4アーキテクチャの8コア16スレッドCPU、RDNA 3アーキテクチャの12コアGPU)、16GB LPDDR5 RAM、512GB PCIe 4.0 x4 SSD、UHS-II対応microSDXCスロット、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1など。 バッテリーは4000mAh。

拡張性も特徴のひとつで、USB 3.2 のUSB-Cスロットに加え、ASUSの外付けGPU ROG XG-Mobileと接続すれば RTX 4090 LaptopのデスクトップゲーミングPCとしても使えます。

入力系統は一般的なアナログスティック左右とDパッド、ABXYボタン、左右にトリガーとバンパー、背面に2ボタン(マクロ1、マクロ2)、メニューボタン等。ジャイロもセンサとしては搭載しています。電源にはログインに使える指紋センサ搭載。

独自ゲームランチャーを含むソフト『Armory Crate』の起動と、ゲーム中に動作モードや設定を素早く切り替えられるコマンドセンターの呼び出しにはそれぞれ専用ボタンがあり、ゲーム専用機ライクな操作に多少なりとも近づけようとする工夫があります(Windows 11を完全に隠蔽して専用機の使いやすさを実現というよりは、ハンドヘルドでWindows 11を使う際の不便を補助する程度ですが)。

本体重量はSteam Deckよりは60gほど軽い約608g、本体サイズも幅が狭く薄い 280 x 111 x 21~32mm。

6月2日より予約受付を開始し、6月14日より販売します。希望小売価格は10万9800円。

最初に発売される『Ryzen Z1 Extreme搭載モデル』のほか、エクストリームがつかない『Ryzen Z1搭載モデル』も予告されており、そちらは希望8万9800円で夏以降に発売予定。

プロセッサ以外は全く同一スペックですが、CPUコアはExtremeの8に対して6、GPUのコンピュートユニットは12に対して4と大幅に低いスペックになっているため、ゲームを速く動かしたい目的であれば11万円の Z1 Extremeを買うのが正解です。

なお、国内での読みは『アール・オー・ジー エイライ』。ロ(ー)グ・アライではないようです。

《Ittousai》
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