ASUSは携帯ゲーミングPC「ROG Ally」シリーズの最新モデルとして、「ROG Ally X」を正式に発表しました。日本では2024年夏以降に発売する予定です。
ASUS ROG Ally Xは、初代ROG Allyユーザーからのフィードバックに基づき再設計された改良版。プロセッサはAMD Ryzen Z1 Extremeそのままながら、マザーボードを見直したことで排熱処理が向上。さらに初代モデルの2倍の容量となる80Whのバッテリーを搭載し、長時間のプレイが可能となりました。
搭載RAMも前モデルの16GBから24GBに増量、内蔵ストレージも512GBから1TBへと2倍の容量に。XG Mobileポート(外付けGPUボックス「ROG XG Mobile」専用ポート)を廃止して2つ目のUSB-Cポート(Thunderbolt 4対応)を追加し、汎用的な拡張性も高まりました。
重量は初代より70g増の678g。LCD版Steam Deck(669g)とほぼ同じです。
ROG Ally Xの筐体には、新たなブラックカラーが採用。また人間工学に基づく丸みを帯びた形状で、厚みを持たせることなく快適性を向上したと謳います。
ゲーム機とプレイヤーを繋ぐ操作系については、ジョイスティックは500万回以上の入力に対応するほど耐久性も向上。前モデルの200万回から引き上げられています。
D-Pad(いわゆる十字キー)も格闘ゲームやレトロゲームで正確に8方向入力ができるよう設計。背面のマクロボタンも小さくなり、他の部位と干渉することなく操作しやすくなっています。
前モデルを長時間にわたり遊んだユーザーであれば、「マザーボードを見直し」による「排熱処理を向上」の仕組みが気になるはず。ASUSのマーケティング担当者は、次のような改良を語っています。
回路基板を軽量化
冷却モジュールも軽量化、23%小型化したファンを搭載
動作温度は前モデルより2~3度低くなった
ファンブレードが薄くなったことで、5000Hz付近で発生する可聴ノイズも減少
タッチスクリーンを冷却する新たな通気口が追加
米国での価格は799ドル(約12万5000円)。同じRyzen Z1 Extremeを搭載した前モデルは699ドルであり、100ドルの値上げとなります。日本では前モデルが10万9800円でしたが、進行した円安がどれくらい反映されるのか気になるところです。