ASUSは携帯ゲーミングPCの新機種「ROG Ally X」を6月2日に発表すると予告しており、5月下旬現在ではどのような仕様になるか公式に明かしていません。
そんななかグラフィックカード情報サイトVideoCardzが独占情報として、ROG Ally Xの「公式スペック」と称する画像やデータを公開しました。
同サイトは未発表のグラフィックカードやゲーミングPC情報に詳しいことで知られており、昨年もNVIDIAがGeForce RTX 4070を4月に発売することを的中させていました。
今回は「これ以上の噂は出てこない(No more rumors)」として、決定版である自信を示しています。
VideoCardzが掲載した各種スペックは、ざっと次の通り。前モデルの仕様はカッコ内に記載します。
APU: AMD Ryzen Z1 Extreme(前モデルの上位機種と同じ)
ディスプレイ: 7インチフルHD 120Hz(同)
バッテリー: 80 Wh(40Wh)
SSD: 1TB M.2 2280(512GB)
RAM: 24GB LPDDR5X-7500(16GB LPDDR5-6400)
重さ: 678 g(608g)
サイズ: 幅28.0x奥行き11.4x厚さ3.7cm(28.0×11.138×3.243cm)
シャーシ:人間工学に基づいたデザインのブラックシェル
外部端子:USB3.2 Type-C Gen2 ×1、USB4 Type-C ×1(USB 3.2 Type-C Gen2×1)
冷却ファン:23%小型化、フィンは50%薄型化。エアフローは10%増加
要は、プロセッサとディスプレイの仕様は同じ。前モデルからの大きな変更点は、1つにはバッテリー容量が倍になったこと。それに伴い、重さは70g、厚みは約5mm増えています。
もう1つは、RAMと内蔵SSDの強化。前者はデータ転送レートを強化しつつ、16GBから24GBへと増量。後者は、512GBから1TBへと倍になっています。
メモリの転送レートはレノボのLegion Goと同じながら、8GB上回っています。
また、従来は1つだったUSB-Cポートに2つ目を追加。1つで給電しながら、もう1つで周辺機器を繋げることができそうです。
ほか冷却システムの強化は、ASUSが公式に、前モデルが過熱によりmicroSDカードリーダーに誤動作が起こることを認めていたこともあり(カードリーダーがヒートシンクと排気ポートに接している)その対策かもしれません。
今回のリークには含まれていませんが、米国での価格は799ドル(約12万5000円)との噂もあります。
このArsène Lupin氏は、正式発表前のGalaxy S24シリーズにつき正確な情報を発信していたことがあります。
また「人間工学に基づいた新デザイン」に関しては、実際に試作機を触ったThe Vergeのスタッフが背面の角張りがなくなって指や手のひらに食い込まなくなり、トリガーやボタンは押しやすくなっていると感想を述べていました。
前モデルのROG Allyは「Windows 11が動くパワフルなSteam Deck」という印象ながら、フル性能でゲームをプレイするとバッテリーは2時間持たず、手に持つとすぐに熱くなります(発売直後に購入、現在も使っている体験から)。
バッテリー持ちが倍になり、冷却システムが強化されたなら、いっそう完成度を増すことになりそうです。