Googleは6月1日、あらゆるバーコードやQRコードを保存してすぐ表示できるなど、Googleウォレットの新機能を発表しました。
Googleウォレットは、かつてのGoogle Payアプリをアップデートした位置づけで、大まかに言えば「財布の中身をデジタル化」したもの。
Google Payの支払い機能を引き継ぎつつ、デビットカードやクレジットカード、搭乗券やイベントチケット、ワクチン接種証明書や運転免許証(対応地域は限定)などを登録できます。iPhoneとApple Watchのウォレットアプリと近い機能です。
今回の目玉機能は、これまで対応していなかった物理カード(バーコードやQRコード付き)が取り込めるようになること。バーコード・QRコード管理の会員カードやチケットなどの写真を撮るだけで、そのデジタル版をWallet内に作成できるようになります。
要は「任意のバーコードやQRコードを名前つきで一括管理して、必要なときすぐ表示できるようにする」機能です。
Googleウォレットに対応する会員カード等のデジタル版を扱うことは従来から可能でしたが、今回の新機能ではバーコードやQRコードでありさえすればウォレットに収納できます。
Googleが例とした挙げるのは、ジムの会員証や交通機関のチケット、駐車券や電子商取引の返品用QRコードなど。
使えない場合としては、動的にQRコードを生成するようなカードや、QRコード・バーコード以外の部分を機械的に読み取るカードやチケット、物理的に挿入するもの、画像でなく原本が必要なもの等がありますが、スマホの画面に表示してスキャナに読ませるものであれば何でも取り込めます。
スマホで撮影して写真として保存しておく方法と比較した利点は、名前をつけてまとめて管理してセキュアに保存できること、写真アプリやメモアプリから探すことなくすばやく見つけて表示できることなど。
バーコード・QRコード取り込み機能のリリース時期は明らかにしていません。
ほか米国では、デジタル運転免許証やIDカードがウォレットに追加できる地域が拡大。1日からメリーランド州にて利用可能となり、今後数カ月でアリゾナ州やコロラド州、ジョージア州にも展開される予定です。
また、健康保険証などの個人情報と密に結びついている「プライベートパス」もウォレットに保存可能となります。 当初は米国の営利健康保険会社ヒューマナの加入者や、英国のHMRC(歳入税関庁)アプリで対応予定とのこと。これらのデータはポイントカードやチケットとは違い、機密情報が含まれているため、使用する際には指紋やPINにより認証する必要があります。