これまでアップルのiOSやmacOSなどの開発者向けベータ版は、年間99ドルの開発者プログラム加入者のみ入手できました。しかし最新の iOS 17 や macOS Sonoma からは、Apple IDさえあれば誰でも開発者アカウントを作成して無料でインストール可能になります。
開発者向けベータ版は、長らくApple Developer Program(年会費99ドル)に登録した開発者のみがアクセスできました。
しかし6月6日にWWDC基調講演が終わった直後、年会費を支払っていない開発者もApple IDだけでダウンロードできることが判明し、何かの手違いではないかと話題になった次第です。
それがアップルの意図だったことが、更新された開発者向けサイトから明らかとなりました。特典とリソースを比較する表で、Apple IDで開発者アカウントにサインインするだけで入手できる項目として、OSのベータリリースが含まれています。
Apple IDを持っている人であれば誰でも無料で開発者アカウントを作り、ドキュメントや各種リソースを利用してアプリの開発ができ、ベータ版OSで試すこともできるようになりました。
さらに年間99ドルの Apple Developer Program に加入することで、審査を受けてApp Storeで配布し収益を受け取れるようになります。
なお、一般ユーザー向けのパブリックベータ版(Apple Beta Software Program)は、これまで通り提供される予定です。
無料にはなったものの、あくまで開発者向けの契約に同意してアカウントを作った開発者のテスト用であることは変わりません。
開発者ベータには重大なバグや不具合が潜んでいる可能性があり、単に新しい機能を試したい目的でメインの端末に入れるものではありません。
また、全てのベータ版に共通する注意事項として、正式版となっていないソフトウェアのインストールは完全に自己責任です。
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