Opera、独自生成AI「Aria」中心に設計した「Opera One」ブラウザ配信。動的に変わるモジュラーUI採用

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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ノルウェーのソフトウェア会社Operaが、Windows、Mac、Linux用デスクトップブラウザー「Opera」をゼロから再設計したと謳う新バージョン「Opera One」をリリースしました。

Opera Oneには、Opera独自の生成AI「Aria」が統合されています。このAIはOpenAIのGPT技術とOpera独自のComposer AI エンジンをベースとし、ウェブ情報の検索、テキスト生成、コード記述が可能なほか、サポートドキュメントを学習しているため、Opera製品に関する質問への回答などでユーザーを支援できます。Operaは、Ariaを中心にOpera Oneブラウザーを構築したと述べ「これまでのOperaの取り組みの集大成」だとしました。

Ariaは今年5月からOperaブラウザーに統合されており、サイドバーにある入力窓を使ってChatGPTと同様の操作をすることができていました。Opera Oneでも、Ariaを使用するためにブラウザーのサイドバーにある入力窓を使うことができますが、そのほかに新設されたコマンドラインを利用することも可能になっています。

このコマンドライン機能は[CTRL]+[Windows]、もしくは[CTRL]+[ / ]でオーバーレイ表示させることができ、何か調べたいことが思い浮かんだときにすぐさまAriaを呼び出して、回答を得ることができます。

そのほか、今年はじめの早期アクセス版でテストされていた、ウェブページ上のテキストを右クリックまたはハイライト表示させて、その言葉に関する情報をAriaから得ることも可能です。

まったく新しいブラウザーとして再設計されたOpera Oneには、AIだけでなく新しい機能が多数含まれています。

もっとも目立つのはモジュラー設計されたUIで、デスクトップ版のウェブブラウザーが誕生した当初から現在に至るまで存在しているツールバーの各種アイコンやタブ、その他の要素を自由に移動することが可能になりました。

不要な機能を自動的に隠したり、非表示化されている機能をコンテキストに応じて自動的に再表示したりと言ったことまで可能です。またブラウザーの操作の多くはアニメーション表示されるため、使用していて楽しいのも大きな利点かもしれません。

たとえば、いくつも開いたタブを特定の目的ごとに用意したボタンの下にグループ化し、必要に応じて展開したり格納したりできる「タブアイランド」機能もこのモジュラー方式を活用したものになっています。

具体的には、たとえば仕事に使うGoogleドキュメントとメールやカレンダーなどのタブをひとつのボタン(=アイランド)にまとめ、それ以外の目的のタブは別のボタンにまとめて、状況に応じて使い分けると言った使い方ができます。もちろん、特定のタブを移動させたり、アイランドを縮小表示したり、ブックマークに保管することなどもできます。

これまで、ウェブブラウザーは単にウェブブラウジングをするためのアプリでしたが、Operaはモジュラー デザインによってその使い方を多目的ツールに置き換え、ユーザーのニーズに動的に適応するブラウザへの変身を謳っています。

なお、Operaは今年後半にも、さらにユーザーのウェブエクスペリエンスを大きく強化するAIを中心としたアップデートを投入する予定があるとしています。


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《Munenori Taniguchi》
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