四半世紀以上にわたり世界最大のゲームイベントのひとつだったE3、Electronic Entertainment Expo が正式にその歴史に幕を下ろしました。
E3は1995年の初開催以来、メディアやビジネスパートナー向けのトレードショーとして、あるいは一般客にも開放したゲームイベントとして続き、ビデオゲーム業界では各社ともE3会期直前の独自イベントで新型ハードウェアを初公開するなど、E3にあわせた大型発表が恒例となっていました。
2020年にコロナ禍で開催を中止したのち、2021年にはオンラインのバーチャルイベントとして開催しましたが、2022年にはオンラインでも不開催。2023年には4年ぶりの対面開催を計画したものの、出展するパブリッシャー離れは止められず、開催を断念しています。
世界的に対面イベントが解禁の流れでも復活できなかったのは、コロナ以前からパブリッシャーの情報公開がトレードショーよりファンコミュニティへ直接伝える形式へ、たとえばニンテンドーダイレクトやソニーのState of Play、マイクロソフトのXbox Games Showcaseなどにシフトしていたことや、オンラインでは The Game Awards のジェフ・キーリーが主催するSummer Game Fest が同時期の強力なライバルとして出現したことがあります。
コロナ前から大型イベントへの参加を控える、あるいは規模を縮小する動きはメーカー各社に広がっており、たとえばソニーは2017年を最後に出展していません。
E3公式サイトに残された、主催ESA (Entertainment Software Association)のコメントは
After more than two decades of E3, each one bigger than the last, the time has come to say goodbye.
Thanks for the memories.
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