OpenAIが、かねてから予告していたGPT Store をようやく開設しました。
個人や企業が作ったカスタム版ChatGPTであるGPTsを分野ごとにブラウズ・検索して利用でき、自分が作ったGPTを公開することもできます。
現状では有料プランのChatGPT Plus加入ユーザーのみ、メニューの「Explore GPTs」から利用可能です。
ストアといっても利用に別途料金が必要なGPTsは今のところありませんが※、OpenAIは今四半期のうちにも、GPTsが利用された回数に応じて制作者に収益を分配するレベニューシェアを開始予定です。
(※ サードパーティーと接続したGPTsなどでは、チャットの過程で有料サービスに案内されることはあります。)
開設されたばかりのGPT Store でトップにフィーチャーされているのは、
AllTrails
世界中のトレッキングコースやアウトドア体験を場所・難度・内容などに応じて案内してくれる。Alltrails.com のチャット版
Consensus
2億の学術論文を検索できるAI検索エンジンのチャット版。平易な言葉で概要と実在の論文、引用、リンクを回答してくれる。
Code Tutor
マルチ言語対応のプログラミング教師ボット。様々な分野のオンライン教材やコースを提供する非営利団体 Khan Academy 作成。コードをコピペしたり、ファイルをアップロードして対話でコーディングを進めたり、したいことから要件を定義して実際に動くプログラム作成まで手伝いなど
Books
読書ガイドボット。ジャンルや好みにあわせて次に読む本を提案するほか、新刊の案内、文学トリビアやディスカッション相手、作品にあわせたペアリングの提案なども。Josh Brent N. Villocido氏開発
このほか、PDF書類を読み込んで加工生成する、対話でWebサイトやプレゼンテーション作成、動画や画像、ロゴデザイン作成等々、さまざまな分野のGPTsがトレンドになっています。
いずれもGPTがインターフェースとなっているため、元のサービスにかかわらず日本語でも利用可能です。
ただしChatGPTそのものがそうであるように、日本語では精度が落ちたり、高品質なリソースでもGPTが日本語にする部分で品質が低下する場合はあります。
ランキングで見ると、すでに人気があったサービスをチャットで使えるタイプはもちろん、「SEO効率の高いブログ文章をキーワードごとに大量生成します」「AIが書いた文章を人間らしく見分けがつかないように書き換えます」「AI検出を回避するよう加工します」などが上位にあり、生成AIの爆発的な発展がもたらす天国と地獄を垣間見ることができます。