Lenovoは2月26日(現地時間)、バルセロナで開催中のMWC 2024において、ディスプレイ部が透明になったノートPCのコンセプトモデル「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」を発表しました。
Micro-LEDを使用した17.3インチの透明ディスプレイで、ディスプレイの向こう側が透けているのが特徴。ベゼルがなく、ノートPCの天面側が完全に透明となっています。
また、キーボード側もガラスになっており、トラックパッドとして利用できるほか、スタイラスでの操作もサポート。キー入力時にはキーボードが表示されます。
キーボード側をディスプレイとしては利用できないようですが、最近増えている2画面ノートPCと同様の使い勝手のようです。
ディスプレイが透明だと映像が見にくくなりそうですが、高い彩度とコントラスト、最大輝度1000nitで屋内外で最適な視認性を実現したとうたいます。
透明なディスプレイは単なる技術アピールだけでなく、レノボによればAR表示での利用を想定してます。
AR / MRヘッドセットには、現実にデジタル情報を重ねる表現ができる製品がありますが、透明ディスプレイによりノートPCでも実現するコンセプトです。
あくまでも実証実験を目的としたデバイスで、製品化の予定はないとのことですが、背面カメラで物体を認識し、ディスプレイ上でデジタルパススルーとして表示するような機能は今後登場するのかもしれません。
この透明ディスプレイを小型化して、光学式パススルーのARグラスに発展することを期待したいところです。