20年越し悲願達成『スーパーマリオ64』をジャンプなしクリア目指す意味不明な挑戦に初の完走者。プレイ時間は3日半

ゲーム Nintendo
Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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1996年に発売されたNINTENDO64用の3Dアクションゲーム『スーパーマリオ64』は、マリオが登場する幾多のゲームと同様、ジャンプ操作が重要な要素です。

しかし一部のプレーヤーたちは、2000年代はじめごろから、このゲームをジャンプなしでクリアするという無謀なチャレンジ「A Button Challenge(略してABC)」に挑戦してきました。

そして今週、およそ20年のチャレンジの歴史上、初のゲームクリアを達成したプレーヤーが現れました。初の栄冠を手にしたTwitch配信者のMarbler氏は、Wiiバーチャル コンソール版の『スーパーマリオ64』をトータル86時間48分プレイし続け、その間一度もAボタン(ジャンプボタン)を押しませんでした。

Twitchに残されたチャレンジの様子を見ればわかりますが、ジャンプボタンが使えないマリオは段差をひとつ超えるにしても特殊な方法が必要になります。

たとえば、Bボタンを連続押ししたときのアクションでマリオが跳ねるのを利用して、マリオの身長ほどの段差を超えるテクニックを使用しています。

また、何らかのアクションとともにポーズボタンを押すことで、内部的なマリオの位置演算における高さが上がり、これを利用して急な斜面を上るといった、素人にはわけのわからないテクニックも頻繁に使われていました。

最大の難関は「ほのおの うみの クッパ」コースにありました。このコースでは途中でポールを上って進む場面がありますが、このポールから離れる際にどうしてもジャンプ操作が必要になってしまうため、チャレンジでポールを使うことができません。

ただ、Marbler氏はこの問題について、今回チャレンジに使用したWiiバーチャル コンソール版の『スーパーマリオ64』ならば、5年前に発見されているゲーム中の浮動小数点演算のバグを利用したマップの変化を利用して、ポールを使わずに先に進めることがわかっていました。

ただ、このバグは非常にゆっくりと進行するため、ポールの代わりに地形が必要な高度に達するには非常に長い時間がかかります。数時間かけてここまで到達していたMarbler氏は、いったんゲームを放置し、地形が必要な高さに到達するまで約3日間待ち続けました。

トータル時間が約82時間を超えたころ、Marbler氏はプレイを再開。ステージの最後に待ち構えるクッパを討伐。さらに、その後ゲームを進めるのに必要な数のスターを集めて最終の「てんくうのたたかい」コースに到達し、86時間48分30秒でゲームをクリアすることに成功しました。

これがどれほど途轍もない偉業かは、チャレンジを知っている人にしか伝わらないかもしれません。1年前に公開された動画「The Complete History of the A Button Challenge」を視聴すれば多少はわかるかもしれませんが、この動画も5時間を超える長さがあるのであまりおすすめはできません。

ただ、この動画も5時間を超える長さがあるので、ABCを解説するこちらのページの方をおすすめします。



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《Munenori Taniguchi》
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