任天堂の宮本茂氏が、実写映画『ゼルダの伝説』を2027年3月26日に公開することを発表しました。
先日配信が始まったスマホアプリ『Nintendo Today!』内のニュースとして独占先行発表したために、アクセスが集中してアプリにつながりにくい事態も起きています。
実写映画『ゼルダの伝説』制作が正式に発表されたのは2023年11月。任天堂が制作費の半分以上を出資し、ソニー・ピクチャーズが配給を担当する座組で、プロデューサーは宮本氏と、『スパイダーマン』シリーズ等を手掛けた Avi Arad 氏が共同で務めます。
宮本氏が2023年の任天堂決算説明会で語ったところによれば、実写映画『ゼルダの伝説』は制作発表時点で「10年ほど前から話し合いを続けてきました」。
「世界中のファンの期待を裏切らない映画を制作するのは大変なハードルだと考えています」「映画はゲームと同じで、納得がいくものが完成するまでじっくりと時間をかけて制作に取り組む必要があります」として、スポンサーの圧力で完成を急かされることがないよう任天堂自ら出資したと説明していました。
公開時期について、2023年の時点では「Arad 氏と十分に時間をかけて準備を進めています」「皆様の期待を裏切らない良いものができたタイミングで公開できればと考えていますので、楽しみにお待ちください」としていましたが、あと2年でついに映画館で観られることになります。
公開日の発表の場は、任天堂が3月28日から配信したスマホアプリ『Nintendo Today!』内のニュース。プレスリリースでもソーシャルメディア投稿でもなく、自社アプリ内の独占先行ニュースです。
任天堂公式 X (旧Twitter)の投稿は、宮本氏名義で『数時間前に『Nintendo Today!』でお届けした映像はご覧いただけましたか?』。
「ご覧いただけましたか?」の4時間ほど前には、すでにゼルダの告知がアプリ内に掲載されており、アクセス集中で表示しづらい状況となっていました。
アクセス集中による接続障害が発生している状況で、公式みずから『Nintendo Today! で発表したから観てね!』と火に油を注ぐことは避けざるを得なかったと思われますが、しかし結果的にか意図どおりか、発表は「数時間前」であることをわざわざ強調したかたちになり、ティーザー映像の転載もしないことで、任天堂の最新情報が得られるのはもはやTwitterではなく『Nintendo Today!』ですと、自社アプリを盛大にアピールしたことになります。
Nintendo Today! - Google Play のアプリ
なお、ゼルダと同じく宮本氏がプロデューサーを務め大ヒットした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)は、続編が2026年4月に公開予定。ゼルダまで2年は待ち遠しいものの、来年・再来年と連続で任天堂映画が楽しめることになります。