7月19日現在、Windows用エンタープライズセキュリティソフトのCrowdStrikeが原因でWindowsが世界的に「死のブルースクリーン」(Blue Screen of Death、BSoD)が多発しているようです。
CrowdStrike公式ブログも公開されました(問題が顕在化して数時間遅れですが)。
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対応方法についてはサポートポータル(ユーザーのみログイン可能)に書かれているそうなので、それに従ってください。
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(▲CrowdStrike公式ページ)
ところで、この件をテーマにSunoで曲を作ってみました。
入れたキーワードはCloud、Strike、Windows、Blue、Screen。タイトルは「Cloud Strikes Blue」として、曲調にはBlues(ブルーだけに)を基調としたタグを少々。CloudじゃなくてCrowdだというご意見もあるでしょうが、CrowdStrike Falcon Cloud Securityという製品もあるそうなのでご容赦を。
SunoのカスタムモードはLyricsウィンドウに歌詞を入れて作曲できるのですが、実はここには歌詞全てを入れる必要はなく、キーワードをいくつか入れるだけでいい感じで作曲してくれるのです。キーワードを入れて、Generate Lyricsボタンを押すと、[Verse]や[Chorus]といった音楽構造タグの入った歌詞を自動生成してくれます。こういった時事ネタの時には超便利。
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それでできたのがこちらの歌詞。
[Verse]
Clouds come in striking fast
Windows shatter break the glass
Blue screen lights up real bright
Lost in the digital night[Verse 2]
Data gone files no more
System crashing to the core
Reboot restart hope it saves
Endless loop in binary waves[Chorus]
Crash and burn lights go wild
Tech in turmoil gone unstyled
Fix me up tell me how
Back online I'm yearning now[Verse 3]
Silent hum turns to roar
Error codes we can't ignore
Patch me up make me whole
Lost in cyberspace control[Bridge]
Glitching sounds fill the air
System fails it's so unfair
Holding on reboot fight
Guide me through this endless night[Chorus]
Crash and burn lights go wild
Tech in turmoil gone unstyled
Fix me up tell me how
Back online I'm yearning now
リブートやクラッシュといったキーワードは入れていないのに生成してくれる素晴らしさ。「再起動を続ける戦いに耐え、この終わりのない夜を終わらせてくれ」という歌詞は、ブルースクリーンに耐えるユーザー、特に導入企業のシステム管理者の苦悩を代弁してくれそうな良い歌詞です。ちゃんと韻を踏んでくれている優秀さは相変わらず。
5回ほどCreateボタンをクリックしたらなかなかいい曲ができたので、これを素材にSunoの新しい機能について紹介したいと思います。
■ビデオ表示で便利な新機能「Edit Displayed Lyrics」
Sunoが最近になって搭載した新機能に、「Edit Displayed Lyrics」というものがあります。
Sunoには、歌詞をカラオケのように一行ずつ表示するビデオを生成することができるのですが、そこには上記の歌詞のように、[Verse]や[Chorus]といったタグが入ってきます。
そのおかげで音楽的な構造を歌詞に指定できる半面、完成した楽曲にとっては不要なものでもあります。
Sunoによる漢字の読み間違いをなくすために、カナ表記にしている場合は、元の歌詞で行きたいこともあるはず。
そうしたユーザーからのリクエストが寄せられていたようで、Sunoでは、表示する際の歌詞表示を変えられる新機能を追加しました。それが、「Edit Displayed Lyrics」です。
歌詞の下に表示されているこのボタンをクリックすると編集モードに入り、自由に変更が可能になります。保存すると、再生ページで表示される歌詞は、編集後のものに変わります。
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Edit Displayed Lyricsボタンを押して、[Chorus]などの不要なタグを削除し、Saveすればいいのです。
■ビデオを再出力する「Regenerate Video」
また、こうして編集した楽曲でビデオを生成する場合、「Regenerate Video」というコマンドが使えます。編集を反映させたビデオを再生成するためのものです。
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これまではサムネ画像を変えてもビデオには反映されたなかったのですが、そうした場合にも有用です。
こうして編集して再生成したものと、その前のビデオを比較してみましょう。
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(▲左が編集前、右が編集後の歌詞表示)
編集後のビデオはタグが入っていないので、歌詞に集中できます。
反映されなかったタグが残っていてちょっと恥ずかしいなというケースもあるので、意図した歌詞を表示したり、インスト曲の場合にはその音楽の意図を使える説明を入れたりもできます。
Sunoはこうした新機能以外にもちょこちょこUIを変更しており、今後数週間は落ち着かない感じのようです。
ブルースクリーンに遭遇した皆様の心に平安が訪れますよう。