コレクター向けオークションサービスの Goldin が、史上もっとも貴重なNES (海外版ファミコン)ソフトのひとつとして知られるNintendo World Championships 1990 ゴールドカートリッジ の競売を予告しました。
ニンテンドーワールドチャンピオンシップスは、7月に発売されたばかりのNintendo Switch版『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』の元となった大会イベント。
1990年に北米で開催された第一回は、スーパーマリオやテトリスほかNESソフトのミニゲーム版を時間制限付きでプレイしハイスコアを競う内容でした。(トップの画像は復刻開催した2017年大会)
のちにコレクターの聖杯とまで言われる『Nintendo World Championships 1990』は、この1990年大会のために作られた特別なNESカートリッジ。
種目となる複数のゲーム(の一部)が含まれるほか、制限時間を設定するため外側に物理DIPスイッチが付いていることが特徴です。
製造されたうち、灰色のバージョンは大会で上位に進出した90名に贈られたほか、雑誌 Nintendo Power の企画では26本のゴールドカートリッジ版が読者に贈られています。
(▲画像:オリジナルの Nintendo World Championships 1990 ゴールドカート。nesplayer.comより)
今回のオークションで販売されるのは、この26本のうち一本(と考えられる)ゴールドカートリッジ。
単純に数が少ないソフトであれば、それこそ発売中止になったゲームのテストROMなどいくらでもあり、またコレクションの対象としても、諸般の事情で極めて少数しか販売されなかった STADIUM EVENTS (ファミリートレーナー ランニングスタジアムの北米版) など他にも貴重なものはあります。
しかし Nintendo World Championships 1990 はもともと大会の上位成績者または雑誌のコンテストでしか与えられなかった特別な非売品であること、特にゴールドカートリッジは26本のみが贈られたことや、特にレアであることを主張するかのようなゴールド外装で、NESゲームコレクターが狙う希少ゲームの代名詞のような存在となっています。
(灰色版はイベントのため数百本が製造されたと考えられており、決勝進出者に贈られた90本よりも多くが出回っています)。
ゴールドカートの現存数はおそらく10数本前後と少ないため、あまり市場に出ることはありませんが、以前はコンディションの良いものが数百万円で取引されたこともありました。
今回 Goldin が競売にかけるのは、ゴールドではあるもののラベルが欠損したコンディション。
スタートは1万ドルとなっていますが、状態の悪いグレイ版でもさらに高い値がついた履歴はあり、またコレクション対象としてのレトロゲームが年々高騰していることを考えると、ラベルなしがどこまで上がるかは予測できない状況です。
(もし1990年当時に入手して、そのまま物置なりに放置されていたものがたまたま良い保存状態で見つかれば、数千万円クラスで取引されることは確実ですが、コレクター垂涎の品だけに手の込んだフェイクが作られることもあります)。
なお、ニンテンドースイッチで発売された『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』の国内版スペシャルエディションには、ピンバッジやファミコン コントローラといった特典が付属していますが、北米版デラックスセットはこのゴールドカートリッジを模したレプリカを同梱します。