ドイツのスタートアップ企業Fliteは、ロードバイク向けの初のインテリジェントコックピットをうたう「Flitedeck」ハンドルバーを発表し、早期予約の受付を開始しました。
Flitedeckはカーボン素材で美しく整形されたハンドルバーに、GPS機能搭載のサイクルコンピューター、ヘッドライト、電子ベルそしてそれらの機能を操作するためのタッチスクリーンを内蔵します。
Bluetooth、ANT+、Wi-Fi を介してセンサーや電子シフトその他のデバイスと通信してサードパーティ製のiOS/Android用サイクリングアプリも利用可能。タッチスクリーンには様々な情報やターンバイターンナビゲーションなどを表示でき、付属のアプリによってファームウェアの更新にも対応します。
電源はオンボード搭載のリチウム充電池を使用しており、USB充電で20~30時間使用可能です。IP68の防水性能により、走行中の突然の雨でも走行を継続可能。万が一、水深1m程度の川に水没しても、30分間はもつとのことです。ハンドルバー全体の重量は約800g。
Flitedeckハンドルバーは、記事執筆時点では初回生産1000個限定のアーリーバードモデルが予約を受付中で、価格は通常価格が2249ユーロ(36万3200円)のところ、早期予約割引きで1599ユーロ(25万8300円)となっています。出荷は2026年の予定。
ちなみに、Fliteの共同創業者のひとりサブリナ・フィッシャー氏は、以前はポルシェ、BMW、ピニンファリーナなどに勤めた経験があると述べています。そして、「Flitedeckのアイデアは2019年に初めて高級ロードバイクを購入したときに思いついた」とのこと。フィッシャー氏のロードバイクは美しく空気力学的にも優れた、すっきりとしたハンドルバーが特徴でしたが、そこにライトやナビデバイス、ベルやそれらを装着するマウントを取り付けると、見た目も安全性も損なわれるのが不満だったのだそうです。
ただ、Flitedeckをアイデアから製品にするための会社を立ち上げるには、まず資金が必要です。フィッシャー氏はそれを得るために自らひと肌脱ぎ、OnlyFansプラットフォームを活用したことを隠していません。隠すどころか資金提供者(OnlyFansサポーター)には全部出しの「独占コンテンツ」を提供した結果、予想を大きく超える利益を得ることができたとしています。もちろんそのことに関して否定的な反応がないわけではありませんが、サポーターの中には大きな企業の経営者もいて、何人かはFliteに協力してくれているとのことです。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)