AppleのクックCEO、2月19日に新製品発表を予告。iPhone SE 4(仮)か新AirTagか、「家族の新しい一員」とロゴを深読みする

ガジェット スマートフォン
Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

特集

Appleのティム・クックCEOが、2月19日の新製品発表を予告しました。

投稿に添えられたグラフィックは、レンズのように光を歪ませるAppleロゴの周囲に、プリズムを通したような虹色の丸い光が現れては消えるアニメーション。文言は「Get ready to meet the newest member of the family.」

Appleの新製品といえば、2022年以来の新製品となる iPhone SE 4(仮)が今週あたまの時点で「今週中」や「数日以内」発表とのうわさがありました。

また年内の見込みであれば、既存製品のリフレッシュではない新規の製品も複数準備しているとの予測が一般的です。

直近の発表が予測されていたとの意味では iPhone SE 4(仮)発表と見るのが無難で、ロゴのアニメーションと文言もなんとでも解釈できます。

■ AirTag に見える?

一方、この丸い輪郭からの連想で、AirTag の新製品ではないかとの反応もありました。

Appleが AirTag の新製品も開発していることはほぼ確実ですが、AirTagのアップデートだけで、iPhoneや他の製品の大型発表にあわせるかたちでもなく予告するかは微妙なところ。

この場合、文言の the family は単に「Apple製品ファミリー」か、現行 AirTag しかいない AirTag一家をファミリーと呼び、新たなメンバーつまり現行の最新版というだけでなく並び立つ別製品として加わると解釈することになります。

無理に深読みすればの話ですが、このリンゴがガラスで光を歪ませている、つまりレンズになっていること、周囲の枠はプリズムで分散した光のように虹色で、広がって消えていることがヒントになるかもしれません。

■ レンズとプリズムのイメージ

もし iPhone SE 4(仮)だとすれば、ついに廃止が予測されるホームボタンは、指紋認証 Touch ID のためのサファイアクリスタル製レンズでもあります。

またロゴ全体がひとつの大きな円であることは、iPhone SE 4(仮)が形状としては iPhone 14 から多くを継承しつつ、背面は48MPにアップグレードした単眼カメラになることを示しているんだよ!といえないこともありません。

iPhone は機種の違いを背面カメラの差で象徴的に示す手法をとることがあり、製品の見せ方もカメラの出っ張り部分をできるだけ隠すようにしていた時期を経て、敢えて目立たせ高性能を伝えるメッセージにしてきた経緯があります。

(画像:iPhone SE 4(仮)予測CG)

もし iPhone SE 4(仮) が現行のSE 3を置き換え、現役 iPhone のなかで唯一の単眼カメラ製品になるとすれば、シングルレンズを「単眼ながら驚くほど進歩した」カメラであるとアピールする目的で前面に出しても不思議はありません。

■ the family とは

・文言についても、また何とでも解釈できる文ではありますが、この the family がApple製品全体を指すとすれば何でもあり、iPhone ファミリーのことを指すならば iPhone SE 4(仮)で不自然はありません。

(ここでも、もし新製品が改良版 AirTag の場合、既存モデル1製品だけのAirTag を the family と表現するかはあやしいところ)

・iPhone SE 4(仮) のうわさには、名称が従来の例に沿った「iPhone SE (第4世代)」ではなく、内部の多くが最新 iPhone と同じであることを反映して「iPhone 16E」にリブランドするのではないか説もありました。

この場合、SEという既存メンバーのリフレッシュではなく、Pro や Plus のような分類として新しくEシリーズが加わることを「最新のメンバー」追加と表現したのだと解釈することもできます。

■ まったく新しい分野にも期待

以上、「アップルの人そこまで考えてないと思うよ」的な当てはめ解釈をしてきましたが、iPhone SE 4(仮)でも AirTag でもない、まったく予想できなかった製品が出てくる可能性ももちろんゼロではありません。

ロゴのレンズ解釈との整合性はありませんが、Appleが他社に遅れを取るスマートホーム戦略のテコ入れのため「初のロボット製品」、具体的には HomePodに可動式のアームが生え先端に iPadを生やしたような形状で、首振りでユーザーを追従する製品を開発しているのだという報告もありました。

最近はあまり聞かなくなり、HomePodファミリーの新型だとしてもまた別の形状になる、まだ先の時期になると考えられていますが、こちらも丸いの本体の形状を示している、ユーザーを追従して捉えたり室内を確認できる「眼」をシングルレンズのように表現しているのだ、と何にでもくっつけることは可能。

本当に新規性の高い製品であればもっと余裕をもって、多くのジャーナリストを動員して発表するのが常ですが、実際に明かされるまで想像するだけならタダ。来週の水曜まで予測で楽しめそうです。

なお、クックの投稿では2月19日水曜とのみ書かれていますが、従来の例にそってApple本社がある米国西海岸の時間で午前中に発表と仮定すれば、日本時間では同日の夜遅く、または翌2月20日(木)の午前2時や3時になります。

《Ittousai》

Amazon売れ筋ランキング

Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

特集

BECOME A MEMBER

『テクノエッジ アルファ』会員募集中

最新テック・ガジェット情報コミュニティ『テクノエッジ アルファ』を開設しました。会員専用Discrodサーバ参加権やイベント招待、会員限定コンテンツなど特典多数です。