KDDIは松田浩路(まつだ・ひろみち)新社長の就任会見を4月10日に行ったのですが、その場で衛星とauのスマホを直接通信する「au Starlink Direct」を発表しました。

▲KDDIの松田浩路(まつだ・ひろみち)新社長
auのLTEの周波数とStarlink衛星が直接、通信する仕組みで、「空が見えれば、どこでもつながる」をキャッチコピーに掲げています(国内のみですが)。本日サービスを開始し、auの50機種に対して申込不要・当面無料で利用できるといいます。

▲発表会上に置かれていたデモ機。アンテナピクトに衛星マークが確認できる
現時点での対応機種は、サムスン Galaxy S22以降、アップル iPhone 14以降、Google Pixel 9シリーズ、ソニー Xperia 1 V以降ほか全50モデル。今後auで出るモデルは、対応状態でリリースされることでしょう。

▲すでに50モデルが対応しており、順次拡大される見込み
衛星通信で利用できるのは、テキストメッセージ(Google メッセージとiMessageに対応)のやり取り、テキストメッセージ経由でのGeminiによる検索、位置情報の共有、緊急地震速報の受信など。今後、データ通信にも対応予定だそうです。
さて、SIMフリー端末(オープンマーケット版や他キャリアのスマホ)でも、auのSIM(ないしeSIM)なら、この機能を使えるのでしょうか? 会見でKDDIの方に伺いました。
この機能を使うには認証(技適のようなもの)が必要で、しかも陸上と衛星、双方の認証が必要なのだそうです。よって、SIMフリーや他キャリア端末にauのSIM(あるいはeSIM)をセットしても、使えない可能性が高いそうです。
可能性というのは、端末メーカーがau向け以外の端末に対して、どこまで認証を通すかわからないからですね。ということは、逆にiPhoneやPixelなど、ファームウェアを分けてない端末だと、いけてしまう可能性もありそうです。
すでにサービスが始まっているので、ガジェヲタというビッグデータからさまざまな検証結果が出てくることでしょう。