一部ユーザーにのみ開放され、それ以外の人はウェイティングリストに登録するだけ……そんな状態が続いていたGoogleの動画生成AIサービス「Veo 2」が、Gemini Advancedでロールアウト開始しました。


VideoFXやVertex Studioでアクセスできるなど、徐々に開放されてきたようですが、初期にVideoFXにウェイティングリスト登録してあった筆者には音沙汰なし。
その間に偽物のVeo 2サイト「veo2.ai」や「veo2.org」などが生まれ、それに騙された人もいるようです。いや、これ、実は筆者のことです。
・ベテランITライターも騙された!SEOによる偽AIサービスにご用心

▲偽サイトのveo2.ai
この偽サイトではサブスクリプション制ではなく、生成するにはクレジットを購入する必要があります。720pの8秒動画を10回生成できる200クレジットのスモールパックが29.9ドル。600クレジットのミディアムが79.9ドル、1800クレジットのラージパックが179.9ドル。

偽サイトでは、宮崎駿、新海誠、大友克洋、細田守、宮崎吾朗、湯浅政明、牛島新一、山田尚子、石立太一、高畑勲、米林宏昌が選べます。

クレジットを購入して生成すると、ちゃんとスペック通りの生成はできました。それで騙されてしまったわけですが……。
Veo 2でググると、偽サイトが上位に出てきて、Google DeepMindのサイトは一番下です。こうした偽サイトはスポンサーなので、Googleはそれで収益を得ているわけですよね。

筆者はGemini Advanedユーザーですが、まだロールアウトされていません。まだロールアウトされていない人は、くれぐれもこうした偽サイトに騙されないようにご用心を。
本物のVeo 2の性能がどうかは、ロールアウトされたら試して追記します。
なお、日本の作例としては、吉本興業が大阪万博のために制作した動画が挙げられています。
追記:自分のGemini Advancedにはいまだに来ないのですが、Google AI StudioではVeo 2が使えるようになったので、試してみました。
Image 2 Videoでは、人物写真からの生成が全て拒絶されてしまったので、犬猫が仲良くしているプロンプトで生成。出来上がったものはなかなかリアルで良いです。


Image to Videoはその後も試してみましたが、写っているのが成人男性であっても、猫であっても、アニメ調の猫であっても拒絶されました。どれだけきついコンテンツポリシーなんでしょうか。いくら性能が優れていてもこれでは使い物にはならないですね。