ACアダプタやモバイルバッテリーなど充電系アイテムの中でも、根強い人気を持つタイプの製品である、USB急速充電器(USB ACアダプタ)とモバイルバッテリーの一体型モデル。とくにカジュアルなユーザーにとっては、本来2つのアイテムを1つで済ませられるという、非常に便利な製品でもあります。
この分野でのド定番となっているのが、アンカーの『PowerCore Fusion』シリーズ。大進化を遂げた同シリーズの新世代機種が、アンカー・ジャパンより本日発売となりました。
それが『Anker 511 Power Bank』。価格は4990円(税込)です。なお通称は現行モデルと同じく『PowerCore Fusion 5000』。数字となっているのは、現行と同じくモバイルバッテリー部の容量(5000mAh)です。
なお、同機自体は4月の同社プライベートショーにて「6月発売予定」と告知済のモデル。今回はこれがいよいよ発売となった、というパターンです。
特徴は、現行モデル(上写真、現行執筆時の価格は3590円)と比べて、別モノとも呼べるほどのデザイン変更と小型化を実現した点。とくに全体的なシルエットは、真四角に近かった現行モデルから、非常にスリムに、細長くなったのがポイント。アンカーは「リップスティック型」と称します。
実際の本体サイズは、約113×30×30mmで、重量は約170g。現行モデルは約72x70x31mmで約189gだったため、体積は10万1700立方ミリ対15万6240立方ミリに。約66%、つまり3分の2程度にまで減少しています。
重量は19gほどの差なので、若干軽く……といったところですが、この小型化はちょっと衝撃的です。
ただし一方で、端子はUSB Type-C×1基、最大出力は20W(ACアダプタ時でも、モバイルバッテリー時でも共通)に。
現行モデルの端子はUSB Standard-A×2基だったため、端子数としては減少しています。ここは留意が必要なポイントでしょう。
そして、ともすれば小型化以上に使い勝手に影響しそうなのが、全体的な形状が大きく変わった点でしょう。
とくにポーチやセカンドバッグに入れる際は、この形状変更によって収まりが非常に良くなります。もちろんACプラグは折りたたみ式なので、バッグの裏地や他の荷物の引っ掛けも防げます。
さらにストラップが付属しているため、充電しながらスマホを使う際などでも、落とす心配を大きく減らせる点もポイント。また、スマホを使いながらのシチュエーションでは「ポケットなどに刺しておける」形状となった点も光ります。
基本性能を再度確認すると、バッテリーとしての容量は5000mAh。iPhone 13をはじめ、比較的多くのスマホ約1回分をフル充電可能な水準です。
出力電圧と電流は、5V/3Aと9V/2.22A(最大20W)という、iPhoneの急速充電である18Wをカバーできる設定。電圧、電流自動調整機能としては、同社の『PowerIQ 3.0 (Gen2)』を採用します。
また本体への充電時間は、公称で約2.5時間。ACアダプタ兼用機ならではの、「コンセントに本体を直接刺して充電できる」気軽さも嬉しいところです。
このように本モデルことAnker 511は、バッテリー兼ACアダプタとしては特筆すべき小ささと、印象を一新したデザインが魅力。
とくにサイズに関しては、筆者は初見で「おお、モバイルバッテリーでコンパクトな製品が」と思ったのですが、後でACアダプタ兼用機と聞いて非常に驚きました。
現行モデルを持っていても「1本買い増し」したくなるような性能とデザインの本機は、大ヒット間違いなし、かつ今後の同ジャンルの基準となりそうな、エポックメイキングなモデルとなるはず。筆者としても太鼓判を押したい一品です。
Source:アンカー・ジャパン 製品ページ