最高性能&高コスパなゲーミングスマホPOCO F4 GT上陸。SD8Gen1で早割6万4800円

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橋本新義

橋本新義

IT系とゲーム系のフリーライター(タイプ:出オチ)

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PCとキーボードやディスプレイなどの周辺機器、スマートフォン、シューティングゲームなどを好むおじさん。隙あれば出オチやネタ、製品にまつわる余談やいい話を組み込もうとして記事が長くなる程度の能力を持つ。アイコンは漫画家『餅月あんこ』先生の筆による似顔絵です。

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中国のスマートフォンメーカー『POCO』(ポコ)が、日本参入第一弾となる6.67インチのAndroidベーススマートフォン『POCO F4 GT』を発売しました。既にAmazonや楽天市場、そしてシャオミ直販サイトであるMi.comにて購入可能です。

特徴はずばり、「Snapdragon 8 Gen 1搭載のAndroid系最高速級モデルでありながら、 6万4800円(税込:時間と台数限定の「早割価格」)から」という点。

若干くだけた表現をすれば、筆者を含む一部のスマートフォンユーザーが毎度言っている「なんで日本では、海外で発売されている『SoCが最上位だけれど手頃なモデル』がないのか」に応える機種がついに出た……というわけです。

製品バリエーションは、2グレード(RAMとストレージ容量差)×3色の構成。本体カラーは、『ステルスブラック』『ナイトシルバー』『サイバーイエロー』の3色となります。

それぞれの価格と販路(珍しく、グレードによって異なります)は、RAM 8GB+ストレージ 128GB版が早割で6万4800円(6月26日23:59まで、台数限定)、それ以降では7万4800円。これは楽天とMi.comでの販売。
上位となるRAM 12GB+ストレージ 256GB版は、早割で7万9800円(6月26日23:59まで)、それ以降では8万4800円となります。こちらはAmazon.co.jp限定です。

ここで目立つのが、いわゆるEarly Bird(早期注文)割引きの率が大きい――とくにベースモデルで――という点。このあたりは新ブランドの参入ということもあり、海外の商習慣をそのまま日本に持ってこれないか? という考えもありそうです。


さて、POCOというメーカーは初耳、という方もおられるでしょうが、元は中国の大手、Xiaomi(シャオミ)のサブブランドだった存在。現在では独立した企業でありながら、部品調達や流通などはシャオミと共通の、グループ的企業になっているというわけです。

そのため、搭載するカスタムAndroidも、シャオミ製の『MIUI 13 for POCO』(Android 12ベース)ですし、急速充電などもシャオミの仕様と共通。さらに冒頭で紹介したように、販路もMi.com、つまりシャオミ直販が含まれる……というわけです。

同社の企業理念としては、「余計な飾りを捨て去り、テクノロジー愛好家に最高のコストパフォーマンスを誇るハイエンド製品を提供する」というもの。
事前説明会においては、本機がなぜ日本投入第一弾として選ばれたのか、という質問に対し、そうした点においてわかりやすい製品であるから……という旨の回答もなされました。


製品としての特徴は、キャッチコピーである『フラッグシップキラー』にふさわしく、いまどきの最新モデルらしい機能を、(望遠モジュール非搭載のカメラ部などを除いて)網羅した仕様。
本体サイズは縦長状態で76.7×162.5×8.5mm(幅×高さ×厚さ)、重量は210g。

搭載SoCは、クアルコム『Snapdragon 8 Gen 1』。発表ベースでは同Plusが登場していますが、製品レベルではSnapdragon系最速となるモデルです。

それを支えるRAMも、高速なLPDDR5-6400を採用し、ストレージ接続もUFS 3.1と、SoCの速度を活かせる構成に。
さらに冷却機構に関しても、継続的な速度――長期間高負荷時でも速度が低下しない――を重視すべく、4860平方ミリのベイパーチャンバー(高性能な熱拡散部品)を、SoCと電源ドライバー(急速充電時などは、SoCに並んで発熱が激しくなります)に分離して搭載。
このあたりは、まさに旗艦級モデルそのままとも呼べる充実度です。

そしてバッテリー容量も、旗艦級の4700mAh。さらに高速充電は、市販レベルで最高速となる『120Wハイパーチャージ』に対応。シャオミの上位機種に採用された同技術と、充電作業を並列化できる2セルバッテリーにより、公称では『100%までを17分で充電』とアピールします。さらにシャオミ系らしく、ACアダプタ(充電器)も本体同梱です。

ディスプレイパネルは、6.67インチの有機 EL。ゲーム用途を意識した機種らしく、端まで(曲面ではなく)フラット画面である点もアピールします。もちろん、最高リフレッシュレートは120Hz、タッチサンプリングレートは最高480Hzと、このあたりも隙がありません。

またゲーム用途などに便利な、物理ボタン『マグネット式ポップアップトリガー』を、横長状態で右上と左上になる位置に搭載。ロックレバー(誤操作防止用)を解除すると、特定のボタンにカスタマイズ可能な物理ボタンとして利用できます。
もちろん、ホーム画面などでも、特定用途のショートカットキーとして割り付け可能です。

一方で、割り切りの対象となっているのがカメラ。背面カメラモジュールはトリプル構成ですが、メインの6400万画素(センサーはソニー製『IMX686』)に加え、800万画素の超広角と200万画素マクロという、ミドル級に近い構成。

フロントカメラはパンチホールタイプ。センサーとして2000万画素のソニー製『IMX596』を搭載します。

画質に関しては、シャオミ製品にも共通する画像処理プログラムは搭載するものの、昨今上位モデルで改善がアツい望遠カメラモジュールなどは、きっぱりと搭載していません。

また、いわゆる「日本向けカスタム」も、対応バンドの調整以外は基本的になし。防水・防じんは、海外モデルと共通のIPX3/IP5X対応ですが、FeliCaは非搭載です。


このようにPOCO F4 GTは、ヘビーユーザーが選択肢として欲しいような、「お買い得度の高い超高速モデル」という仕様を、ほぼそのまま盛り込んだかのようなバランスが特徴のモデルとして仕上がった、ヘビーユーザーからは間違いなく注目の一台。

知っている人にとっては「あのPOCOがついに日本参入」というブランドとしてのインパクトや、早割価格の積極的攻勢とも相まって、2022年を通しても大きな話題となるスマートフォンとなることは間違いありません。

●Source:販売ページ
Xiaomi
楽天市場
Amazon.co.jp

《橋本新義》
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