アップル、10月イベントで新型iPadとMacを大量発表?新製品予想まとめ

テクノロジー Science
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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「iPhone 14」シリーズと「Apple Watch Series 8」同時発表イベントの開催が近づくなか、アップルは1か月後の10月にまたイベントを開催し、新型iPadや各種Macを披露することになりそうです。

アップルの内部情報に詳しいことでおなじみ、BloombergのMark Gurman記者はニュースレター「Power on」最新号で、iPhoneイベントは9月7日になると再び主張し、2016年以降では最も早い新型iPhone発表会だと述べています。

なぜこれほど早くiPhone 14を発表するのか、物理的に可能なのか?については3つあり、1つには9月までの第4四半期に新型iPhoneの売上を1週間分追加することで、昨年よりも売上が成長したとアピールするため。

第2に、長引くチップ不足やコスト上昇の中でも、「少なくとも」iPhoneについてはサプライチェーン的に上手く回っているため。

最後の理由としては、10月に予定されている第2のイベント前に、よりブランクを多めに取っておきたいため……とのこと。

新型コロナ禍の前には「9月に新型iPhoneとApple Watch発表、10月に新型iPadとMacを同時発表」が毎年恒例であり、そのパターンに戻したいようです。

もっとも、第2の理由(サプライチェーン)については「前四半期に部品不足に苦しんだMacとiPadは事情が異なる」と不安になる言葉を付け足しています。

さておき、10月に発表されるのはM2プロセッサ搭載の新型iPad Proと、A14チップとUSB-Cポートを搭載したエントリーレベル(廉価モデル)iPad、つまり第10世代の無印iPad。

またMacに関してはM2ベース、つまりM2チップのバリエーションを搭載したMac mini、Mac Pro、MacBook Proに取り組んでいるそうです。

これら1つ1つを取り出せば、すでに報じられてきたことを再確認しているに過ぎません。

まずiPadに関しては、M2搭載iPad ProはGurman氏が、第10世代iPadは韓国の有名リーカー(第5世代iPad Airの詳細を正確に当てた実績あり)が述べていたことです。

また「M2 Pro」や「M2 Max」搭載の14インチ/16インチMacBook Proや、M2/M2 Pro搭載Mac miniの話も複数の情報源から伝えられてきたことです。ただし新型Mac ProのことはGurman氏が「いずれ出る」としか言っていなかったため、ちょっと不意打ちの感があります。

ここで10月発表と予想される新製品群をまとめておくと、次のようになります(新Mac Proはめぼしい新情報がないため省略)。

■新型14インチ/16インチMacBook Pro

これら2つのラインは2021年モデルでデザインを一新し、ポート類も充実させたりMagSafe充電端子を追加したりとフルモデルチェンジしているため、ハードウェア全体のデザインと機能は「ほぼ同じになる」可能性があるとのこと

アップルはMac等のデザインを数世代にわたり流用する傾向があるので(量産交換によるコスト削減と、それを前提としたクォリティ向上のため)信ぴょう性がありそうです。

つまり「最新プロセッサに載せ替えただけ」というわけですが、M2がそうであったように「グラフィックスに大きな注目が集まる」すなわちM1世代よりGPU性能が強化される見通しです。

■M2/M2 Pro搭載Mac mini

こちらも「大きなデザイン変更があるとは思われない」とされ、やはりM1モデルから筐体が引き継がれる見込みが大です。

もともと2021年末~2022年内に発売予定だったM1 ProバージョンのMac miniは、立ち位置がかぶるMac Studioのために発売中止になったとの説もあり

そのMac Studioも次期Mac Proと似通った性能にするわけにはいかないため、M2チップの上位版を搭載できず、短命の製品になるかもしれないと言われています。

■第10世代iPad

まず今年6月に米9to5Macが「A14 Bionic(iPhone 12と同じ)を搭載して5G対応、無印iPadとして初のUSB-C端子」と伝えたことが始まりでした。その仕様は、他の情報源も裏付けていること。また画面は現行の10.2インチから10.5あるいは10.9インチになる、つまり第4世代iPad Airに近づくとの噂もあります。

また8月初めには、「CADレンダリング画像」と称されるものが公開されました。背面カメラ周りが分厚くなっていることから性能が強化される可能性があるほか、側面が従来の丸みを帯びたものから直線的でフラットになっている模様です。

こうしたデザイン変更は、14/16インチMacBook ProやM2 MacBook Air、最近のiPad AirやiPad miniでも起きていることです。アップル製品がデザイン言語を共通化していくのは、必然の流れだと思われます。

■M2搭載11インチ/12.9インチiPad Pro

11インチは通常の液晶画面、12.9インチはミニLEDバックライト採用の液晶画面という、現行モデルと同じ差別化がされるのは確実視されています。

将来のiPad Proには有機EL画面採用の噂もあるものの、それは2024年以降になる見通しです

ほかワイヤレス充電(アップル的にはMagSafe充電)対応、カメラシステムが強化されるとの予想もあり。また上下の側面の端に4ピンコネクタが追加され、おそらくUSB-Cポートに接続するアクセサリー類の電源を補助するためとの情報もありました

これはiPadOS 16にて周辺機器メーカーが新たなDriverKit APIを使い、独自にiPad用のドライバが作れるようになったこと、つまり「macOS用のドライバをiPadOSに移植しやすくなった」に対応していると思われます

M2 iPad Proが発表される際には「これだけ多くのMac用アクセサリーが流用できる!」(M1 iPad Proも対応するはず)と強調されるのかもしれません。

《Kiyoshi Tane》
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Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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