米Beyond MeatのCOOを務めるダグ・ラムジー氏が、路上で口論になった相手の鼻を食いちぎり、脅迫および暴行罪で逮捕される事件が発生しました。
Beyond Meatといえばヴィーガンでも食べられる本物そっくりな合成肉で知られる企業ですが、もしかするとラムジー氏は動物性タンパク質が不足していたのかもしれません。
冗談はさておいて、事件が発生したのは9月17日。アーカンソー州で行われた大学ラグビーの試合を観戦したあと、駐車場でのことでした。地元ニュースメディアKNWAによると、ラムジー氏は駐車場を出ようとしていたところ、自身の車(フォード・ブロンコ)の前に他車(スバル)が割り込み、その際にタイヤが接触したと主張。車を降り、割り込んだスバルのリアのガラスを殴り割ったとのこと。
それでも怒りの収まらないラムジー氏は、降りてきたスバルのドライバーを掴んで自分の方に引き寄せて殴り、顔を近づけて口論しつつ相手にチュー…ではなく、鼻にかみついて鼻肉の一部を食いちぎったと報告されています。事件の被害者と目撃者は、口論の際にラムジー氏が「殺すぞ」と脅迫していたと証言しています。
この事件が報じられるや、SNS界隈ではやっぱり「本物の肉には勝てないことが証明された」だの「やっぱり植物肉は本物の肉を超えたとは言えない」などと揶揄するコメントが散見されました。
実際のところ、ラムジー氏がBeyond Meatに来たのは昨年12月のことで、それ以前はTyson Foodsに長年勤め鶏肉を主に扱っていたとのこと。特にヴィーガンやベジタリアンではなさそうです。また、Beyond Meatの株価が今年に入ってから75%も下落していることが、ラムジー氏が冷静を欠いた原因のひとつだった可能性が一部で指摘されています。3年前には134億ドルの評価だった同社の市場価値は、現在10億2000万ドルだとCNBCは伝えています。
ラムジー氏は事件翌日、約1万ドル(約145万円)の保釈金を支払って保釈されています。また、Beyond Meatは事件発覚後ラムジー氏を停職処分にしたとのことです。