アップルが、Apple Musicユーザーを対象とするクラシック音楽専門ストリーミングサービス「Apple Music Classical」を3月28日より開始します。ただし日本を含むアジアの複数の国では遅れて開始予定です。
Apple Music Classicalは開始時から、独占で数千枚のアルバム、500万曲以上の楽曲が聴けるのが売り文句。このスタンドアロンアプリは「完全に最適化された検索機能により、世界最大のクラシック音楽カタログからあらゆる録音をすばやく見つけることができます。利用可能な最高のオーディオ品質を楽しみ、これまでにない空間オーディオで古典的なお気に入りを楽しめます」とで紹介されています。
このサービスはアップルが2021年8月に買収したクラシック音楽専門ストリーミングサービスPrimephonicがベースとなっています。クラシック音楽は著名作曲家の楽曲がさまざまに解釈され、さまざまな楽団によって、さまざまにレーコーディングされている音楽ジャンルですが、Primephonicはこれを「完全で正確なメタデータ」で分類可能にしていました。当然ながらApple Music Classicalはこの特徴を受け継いでおり、ユーザーは作曲家、作品、指揮者、さらにはカタログ番号で検索して、特定の音源を即座に探し出すことが可能になっているとアップルは述べています。
もちろん音質面も気になるところですが、こちらはApple Musicと同様に最大192kHz/24bitのハイレゾ・ロスレスフォーマットでストリーミングされ、もちろん空間オーディオ対応の楽曲も数千曲が用意されているとのこと。
なお、Apple Music Classicalは、3月28日より「Apple Musicが提供されている世界中」で開始され、iOSを自動更新に設定していれば再生アプリも自動的にインストールされるはずです。ただ、冒頭に述べたとおり日本、中国、韓国、ロシア、台湾、トルコ、アフガニスタン、パキスタンでは遅れての開始になります。またAndroid版のアプリも後日提供開始予定とされています。