任天堂は2023年3月28日午前9時をもって、ニンテンドー3DSおよびWii U向け「ニンテンドーeショップ」の購入機能を停止します。ダウンロード版ソフトや追加コンテンツ、利用権やゲーム内アイテムの購入は一切できなくなります(購入済みの分は、後でダウンロード可能)。
そのため、今後は入手のチャンスがなくなるソフトや、入手できたとしてもプレミアム価格を支払う必要あるタイトルが出てくることになります。先日もWii Uにつき、買っておくべきタイトルをまとめておきました。今回はその続篇として、3DS版をお送りします。
ことニンテンドー3DSおよびWii Uは主流がパッケージからダウンロードに移ろった時期でもあり、「ダウンロード版しか存在しない」タイトルが生まれる時代の節目ともなりました。
その先駆けとなったのが、正確には一世代前となるニンテンドーDSi用アプリ「DSiウェア」 でした。それらは一部を除き、DSiと互換性ある3DSにも引き継がれています。ただし、こちらはWebストアでは購入できず、3DS内の「ニンテンドーeショップ」アプリ上でのみ販売されています。
任天堂製としては「うつすメイドインワリオ」 や「リフレクト ミサイル」など小品ながら秀逸なパズルゲームが多くあり。また「ファイアーエムブレム」開発のインテリジェントシステムズとスクウェア・エニックスまさかのコラボ「ドラゴンクエスト ウォーズ」も押さえておきたいところです。
3DS専用のダウンロード専売タイトルとしては、なんと言っても3DSクラシックスでしょう。往年の名作ゲームを3D表示にして蘇らせた企画であり、裸眼立体視は3DSならではの付加価値です。
その中でも第1弾のひとつ「ゼビウス」は、アーケード版をベースにした美しいグラフィック、上下の撃ち分けある原作のシステム的に“宙に浮くソルバルウ(主役機)”は相性抜群であり、こんなに高いところを飛んでいたのか……と感動に浸りきれます。
他の3Dクラシックス・シリーズはファミコン版がベースですが、路上で殴り合う『アーバンチャンピオン』が立体視で遊べる僥倖は、この機を逃すと永遠に失われる可能性が高いでしょう。同じカテゴリーには「セガ3D復刻アーカイブス」シリーズもありますが、一応はパッケージ版も出ています(プレミアムがついているようですが)。
ほかダウンロード専売タイトルには、実はコンシューマー向けとしてはシリーズ最新作『Dr.MARIO ギャクテン!特効薬』や、日本未発売の『Kid Icarus: Of Myths and Monsters』(『パルテナの鏡』シリーズ)などが埋もれたりもしています。何気に『ファミコン探偵倶楽部 PART II うしろに立つ少女』もNintendo Switch Onlineで配信されていないため(スイッチ向けリメイク版は販売中ですが)、貴重かもしれません。
また初代イナイレ全編が無料で遊べる『イナズマイレブン for ニンテンドー3DS』 も入手しておいて損はないでしょう。
そしてパッケージ版があるタイトルでも、DLC販売をやっているものは、今を逃せば手元に不完全版が残り続けることになります。その筆頭は、任天堂自らも「最後までプレイするためにゲーム内で追加コンテンツのダウンロードが必要になる」という『ファイアーエムブレムif』でしょう。
ほか任天堂タイトルとしては、潜水艦アクション『STEELDIVER SUBWARS』も「正規入隊版」へのアップグレードや追加潜水艦の購入をお忘れなく。ニンテンドーeショップのサービス終了後は、アップグレードしていなければ一部の潜水艦やミッションがプレイできなくなります。
パッケージ版よりもダウンロード版の方がお手ごろ価格のタイトルも、もしも物理的な箱やカートリッジにこだわらなければ入手しておくとよさそうです。たとえば『世界樹の迷宮X』は、中古価格が1万円を超えているなか、わずか3278円のお安さ。
それに「セガ 3DSファイナルセール」もニンテンドーeショップの販売サービス終了直前まで実施しています。70%~94%という驚異的な割引率であり、セガに青春を捧げた方々は買い残しのないよう全力を尽くしたいところです。