YouTubeは4月10日(現地時間)、1080p HDビデオのEnhanced Bitrate(拡張ビットレート)バージョンの「1080p Premium」をリリースすると発表しました。
YouTube Premiumメンバー向けで、今後数週間以内にiOSで利用可能になるほか、Web版でもまもなくテストが開始されるとのことです。
ビットレートとは1秒間あたりのデータ量のこと。むやみに高くすればいいというものでもありませんが、高解像度・高フレームレートの動画ほど、高ビットレートにすることで画質が良くなります。YouTubeは「この強化された1080p品質設定は、特にディテールや動きのある動画で、より鮮明でクリアに見えるようになる」としています。
1080p Premiumは、2月末に一部でテストされているのが確認されており、その際には既存の1080p動画のビットレートが低くなったという報告も出ていました。これについて、Android Policeは1080p動画を低ビットレートと高ビットレートに分けた可能性があると指摘していましたが、実際にどうなったのかはいまのところわかりません。
同じ1080p解像度でも、ビットレートが上がれば圧縮率が下がり、ノイズを軽減できるため、映像作品を最高画質で観たい、スポーツやゲームなど、ノイズが出やすい早い動きの動画を観るユーザーには嬉しい機能です。
このほか、YouTube Premiumでは、スマートフォンやタブレットでの動画のキューへの追加機能や、非Premium会員ともYouTubeを同時視聴できるAndroidのMett Live Sharingが、iOSではFaceTimeのSharePlayを通じて展開。また、中断したYouTube動画を他のデバイスで続きから見られるようになり、おすすめ動画を自動的にダウンロードしオフライン視聴できるSmart Downloadsなどが利用可能となります。