特別仕様の「14.1インチiPad Pro」開発中?6Kディスプレイ×2接続対応など。識者の予測は錯綜

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルが現行の12.9インチを超える大型サイズのiPadを開発中であるとのうわさは、過去に何度も囁かれてきたものの、いまだに実現していません。

しかしまた新たに、一定の実績のあるリーカーが「アップルは14.1インチiPad Proを開発しており、そのために特別バージョンの iPadOS 17を準備中」と主張しています。

analyst941氏はこの大型モデルを「iPad Pro / Ultra / Studio」と呼び、14.1インチモデルは最大2つの外付け6Kディスプレイに60Hz表示で出力できると主張。この次期フラッグシップiPad(iPad Pro)に「M3 Pro」チップが搭載される兆しだと述べています。

ここでいう特別版のiPadOS 17とは、従来型のiPad Proでは対応できない外付けディスプレイ2台への映像出力など独自の機能を備えるとされています。


なお「iPad Pro / Ultra / Studio」の名称に関しては、おそらくそのいずれかになるだろうとの推測に過ぎないようです。

現在の12.9インチを超える大型iPadが開発中との噂は、様々な識者がかなりの具体性をもって語りつつも、いまだに実現に至っていません。

たとえばディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は、一度は「14.1インチiPad ProはミニLED画面を搭載して2023年初めに発売と裏が取れた」まで述べながら、「Proではなく通常モデル。ミニLEDだとコストが上がりすぎるため通常の液晶画面」と見解を変更。さらに数ヶ月後、アップルに14.1インチのフォームファクタを発売する計画はもはやない二転三転してきました

また独自の情報源を持つThe Informationは、アップルが16インチiPadの2023年第4四半期発売を目指しており、大画面を好むグラフィック・アーティストやデザイナーのようなクリエイティブのプロ向けになる可能性が高いと報じていました。


が、今年初めにBloombergの名物記者Mark Gurman氏は、2023年内にはiPadハードウェアの大幅なアップデートはないと主張。少なくとも近い将来には大型iPadが出ることはあり得ない、と予測していました。

その一方でYoung氏とGurman氏ともに、アップルが20インチ前後の「折りたたみノートPC」に関心があると述べていたことがあります。Young氏は2026年~2027年に発売される可能性があるといい、Gurman氏は「タブレットとラップトップの境界を曖昧にする」としてiPadとMacのハイブリッドだと示唆していました

その後、今年初めに有名アナリストMing-Chi Kuo氏が2024年に折りたたみiPadが登場すると述べた際には、ともに「そんな話は聞いたことはない」とコメント。もっとも、Young氏は「2025年に20.5インチの折りたたみノートが出ると聞いたことはある」(上記の予想から修正されていますが)と付け加えています。

本当に出るのか、いつ出るのか分からない大画面 iPad はさておき、近い将来の 2024年初頭に発売が予想される有機ELディスプレイ版のiPad Proは、11インチ/13インチ(12.9インチから微増)ながらコスト高により強烈に値上げするとの予測があります

据え置きサイズですら大幅値上げであれば、有機ELの14インチ以上や20インチ iPad はハイエンドのMacBook Proを軽く超える価格の、たとえば Pro Display XDR (70万円~)のような真のプロフェッショナル向けになるかもしれません。



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《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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