Philipsが、23.8インチのIPS液晶の隣に13.3インチの電子ペーパー画面を取り付けた変わり種のデュアルディスプレイモニタ 5000シリーズ「24B1D5600/96」を海外発表しました。
メインとなる23.8インチのディスプレイは、解像度2560 × 1440ピクセル、コントラスト1000:1、色域はNTSC 99%、sRGB 99.8%と一般的なもの。その右側に配置された13.3インチの電子ペーパーは、縦長の1200 × 1600ピクセルで4bitグレースケール対応です。
Philipsによると「2 つの画面を横に並べることで、大画面に鮮やかな色の内容を映し出し、電子ペーパー画面で長い文書を閲覧できます。創造性と生産性の強化が実現します」とのこと。
電子ペーパーは液晶ディスプレイとは違い、チラチキがなく目に優しいという特徴もありますが、同時に液晶画面も見ることになるこのデュアル構成で、どれだけ効果があるのは疑問が残るところ。
また、電子ペーパーというとスタイラスでの手書きを期待する人もいるかもしれませんが、残念ながら非対応。電子ペーパー上の表示は、専用ソフトの「SmartRemote」を利用することで、表示の拡大縮小やページの切り替え、表示するコンテンツの選択などを行えます。
入力は、DisplayPort 1.2またはUSB Type-C。Type-CはDP Altモードと電源供給にも対応しており、USB-Cケーブル1本での接続も可能です。
このほか、インターフェースとしてはUSB Type-C(USB 3.2 Gen 2、PD 90W出力に対応)、ダウンストリーム用のUSB-A × 4、有線LAN(RJ45)、3.5mmオーディオ出力ジャックを備えており、USBハブとしても利用できます。
スタンド付きの製品サイズは787 × 453 × 239 mmで、重さは6.19Kg。スタンドを外してVESA(100mm)マウントでの固定にも対応します。
なぜ合体させたのかと思わせる変わった製品ですが、PDF文書など縦長でページ単位の文書コンテンツを常に参照しつつPC作業する法人ニーズがあったのかもしれません。少なくとも、二台の別々のモニタを設置するよりは便利です。