中国マクドナルドがチキンナゲット型の『テトリス』専用ゲーム機発売。完全正規ライセンス製品

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

特集

マクドナルドにおもちゃやゲーム関連グッズ目当てで行く人は珍しくなく、昨年末には映画の公開に先んじて「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のハッピーセットも期間限定販売されていました。

が、なぜか中国のマクドナルドでチキンマックナゲット発売40周年を記念して、『テトリス』が遊べるナゲット型の携帯ゲーム機が発売されました

レトロゲームサイトRetroDoDoが掲載した背面写真には、このゲーム機がマクドナルドとザ・テトリス・カンパニー、その親会社でテトリスの著作権および商標権を有するテトリス・ホールディングの提携により作られた完全ライセンス製品であると記載されています。液晶画面にはマクドナルドのロゴが描かれており、筐体やボタン類も非正規の海賊版とは一線を画する堅牢な作りのようです。

ちなみにザ・テトリス・カンパニーは、現在Apple TV+で公開されている映画「テトリス」の主人公であるヘンク・ロジャースが設立した、テトリスの版権会社。テトリス・ホールディングはその親会社という位置づけです。


中国マクドナルド公式サイトは、本製品は国際児童デーのプロモーション活動の一環であると説明。さらに「子供時代へのタイムマシンに乗せてくれる」と述べており、元子供たちをマクドナルドに誘う大人向けハッピーセット的な位置づけです。

すでに入手したマクドナルドファンが開封および実際のプレイ動画を、YouTubeで公開しています。専用の布製キャリングケースやドナルド等のキャラクターシールに紙のマニュアルもあり、付属品もすこぶる充実。

そして電源を入れるとお馴染みの曲(コロブチカ)が流れ、液晶画面に「TETRIS」の巨大ロゴが現れるも残像はなく、初代ゲームボーイ版『テトリス』(1989年発売)とは隔世の感があります。操作系も移動キーや回転ボタンも押しやすく、快適にプレイできる模様です。

また本物のチキンナゲット(ブーツ)と比較した動画もあり。本機の大きさは「実物」の約4倍らしく「これは大きなナゲットだ」とのコメントも。

公式サイトによれば、中国本土のマクドナルド店舗で6月27日まで限定40万台を販売。それとは別にフードデリバリーアプリ「Ele.me」ユーザーに10万台を用意。価格は他の注文プラス30元、日本円で約600円というお手ごろさ。

なぜチキンナゲット型のテトリスか、公式には「懐かしい」以上の接点は説明されていません。テトリスが「4個の正方形」を組み合わせたものだから40周年に引っ掛けたのでしょうか。

マクドナルドが正規ライセンスの元で販売するゲーム機だけにお値段以上のクォリティでもあり、日本での提供も期待したいところです。


テトリス・エフェクト―世界を惑わせたゲーム
¥2,530
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
テトリス(R) エフェクト・コネクテッド -Switch
¥3,000
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《Kiyoshi Tane》

Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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