Spotifyは10月1日以降、雨音やその他の環境音だけを延々と流すだけのポッドキャストを、アンバサダー広告プログラムの対象から除外することを明らかにしました。
Spotifyの説明によると、Spotify for Podcastersのアンバサダー広告プログラムは、Spotifyとそのポッドキャストが配信されている他のプラットフォームで広告を再生するようになっており、それらの広告再生回数に応じて収益が発生する仕組みになっています。
しかし、ホワイトノイズポッドキャストは一部のユーザーによって、数時間にわたって延々とループ再生をする使われ方が多く、Bloombergによると1か月に最大1万8000ドル(約264万円)も稼ぎ出す例もあったとのことです。
ただSpotifyは、ホワイトノイズを流すだけのポッドキャストを禁止しようとしているわけではなく、アンバサダー広告プログラム以外、たとえばリスナーからの直接サポート、有料メンバーシップ、自動広告を通じて引き続き収益を得ることが可能だと説明しています。
Spotifyはアンバサダー広告プログラムにいくつか変更を加えており、ポッドキャスト配信者がプログラムに参加するための条件として設定している、過去60日間のSpotifyリスナー数を100人から1000人に増やしました。
またポッドキャスト配信者に対して自動広告プログラムへの参加を要請し、参加したポッドキャスト配信者には、これらの広告からの収益を折半、インプレッションに応じて定額料金を支払うという、これまでのアプローチから脱却する考えを明らかにしています。
Spotifyは、最新の決算で有料会員数が前年から27%増加し2億2000万人に達したと報告しました。しかし、会員1人あたりの収益が約6%減少しており、6月にはポッドキャスティング部門から200の役職を削減するなどの人員削減策を発表していました。